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【愛情は深い海の如く】大人のための恋愛映画

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愛情は深い海の如く

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原作は戯曲「彩られし幻想曲」で、1955年にヴィヴィアン・リー主演で製作された作品を、テレンス・デイヴィス監督が再び映画化。さて、そのあらすじは・・・

舞台は第2次世界大戦後の1950年頃のロンドン。

ヘスター・コリア(レイチェル・ワイズ)は、判事の夫ウィリアム(サイモン・ラッセル・ビール)がいながら、空軍のパイロットだったフレディ・ペイジ(トム・ヒドルストン)と不倫関係にある。

ある日の夜、フレディと電話をしているところをウィリアムに見つかり、不倫がばれてしまう。

家を出てフレディと一緒に住み始めるヘスターだが、自分の誕生日を忘れられたことをきっかけにガス自殺を図る。

大家のエルトン夫人(アン・ミッチェル)が発見したため、一命を取り留めるのだが・・・というストーリー。2011年作品。1時間38分。

主演のレイチェル・ワイズが、2012年ニューヨーク映画批評家協会賞主演女優賞受賞。

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愛情は深い海の如くを見た感想

愛情は深い海の如く

過去の回想シーンを上手に挟み込みながら、男女3人の関係を描き出しているという演出は見事だと思いました。

BGMもほとんどなく、出演俳優陣のセリフと静寂だけが物語を作り上げていきます。これぞまさに、大げさなギミックに頼らない作品力だけの勝負という感じで、好感が持てますね。

1950年頃のロンドンが舞台ということで、髪型や服装、建物や車などの大道具・小道具もレトロな雰囲気をしっかり作りあげていて、別世界に紛れ込んだような錯覚に陥りました。

映画館で見るのは無理ですが、できれば大型テレビで部屋の照明を落として、ワインやウィスキーを頂きながら鑑賞したい作品です。

不倫がベースになった恋愛映画というだけでなく、男女間の心の動きや脆さ、小さなきっかけで大きな変化が生まれてしまう怖さなど、「大人が見て楽しめる」という内容になっています。

なので、家族全員で見て楽しいというものではないんですよね。あくまでも、恋愛をいくつか重ねて、心の奥に失恋の痛手を抱えているような大人の男女が見て、グっとくる映画だと思います。

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愛情は深い海の如くの主演女優

主役のヘスター・コリアを演じたのはレイチェル・ワイズ。

愛情は深い海の如く/レイチェル・ワイズ

「ナイロビの蜂」「コンスタンティン」「マイ・ブルーベリー・ナイツ」など、その出演作をいくつか見ていますが、やはりキュートでありながら妖艶さも持ち合わせている女優さんですね。

今作品でも、情欲に走りながらもそれだけではない愛の形を内包しているという、非常に難しい役どころを演じきっています。

SFでもアクションだけでなく、本格的な恋愛作品をもこなす実力は、さすがの一言ですね。

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愛情は深い海の如くのネタバレ

この作品に関して、ネタバレというのは「あらすじ」で書いたことがほとんどなので、ホラーなどであるような大どんでん返しとか、サスペンスであるような意外性などは存在しません。

見てみないと伝わらない「人間の心の動きやニュアンス」というものが大多数を占めています。なので、やはり行間的なものを感じるためには、見るしかないんですよね。

たとえば、ヘスターが夫と彼の母親の自宅に招かれて、アフターヌーンティーの時間を過ごしているときの会話や空気感などは、文字にして説明するのは非常に難しいのです。

ミルクティーをカップにそそぐとき、ミルクから注ぐヘスターに嫌味っぽく口をはさむ母の表情や、好物のバテンバーグケーキを食べようとしたときに皮肉を言ってその場を離れるヘスターの心情など、絶妙の「間合い」が存在するんです。

義母とヘスターの会話でも、こういうのがあります。

義母「情熱には注意が必要。控えめな熱意のほうが安全」
ヘスター「でも、ずっと退屈」

不倫して、それに情熱を傾けているヘスターにしてみれば、命を賭して愛に生きることこそ自分のしたいことなのでしょう。

ところが、その不倫相手であるフレディと生活するようになっても、精神的に安定した暮らしとはいえず、人がいる美術館の中で激しい口論をしたりしてしまいます。

絵画を見ながらくだらないジョークを言うフレディに対して、クスリともしないヘスター。それを見てフレディは「教養がないのさ」と自分を蔑みます。それに返すカタナでヘスターは、「私には幼稚さがない」と返します。

こんな言い方をされれば、フレディでなくとも激怒するのは当たり前で、二人の関係が破綻するのは目に見えているんですよね。

実際に、ヘスター自身も自殺しようとした理由は、自分の性格や考え方に大きな原因があると感じているようです。

自殺をしようとしたのは正気を失ったから。正気を失ったのは「怒り・憎しみ・自分に対する恥・生きていることへの恥」とウィリアムに語っています。

最終的に、自殺をはかったことがきっかけとなり、フレディの気持ちはヘスターから離れていきます。

もちろん、それまでに積もり積もったものがあって、たまたま「自分がヘスターの誕生日を忘れていたこと」が自殺の引き金になったことが許せなかったのかもしれません。

でも、少なくとも自殺を図るような女性と一緒にいることは、不可能だということをフレディは悟ったのでしょうね。

「いくら愛しても、自殺に追いやった男が関係を続けるのは無理」というフレディの言葉がすべてなんだと思います。

南米でのテストパイロットの仕事を引き受けて、自分だけが南米に行くとフレディから伝えられたときのヘスターは、諦めたようなほっとしたような、自分でも理解できない心情だったように思います。

ラストシーンで、フレディが旅立ったあとの街なみを窓からヘスターが眺めるシーンがあるのですが、そこはまだ戦争の名残の瓦礫が散乱しているにもかかわらず、子どもたちが明るく遊びまわっている光景が存在します。

これこそヘスターの心の中を表したシーンなんだと強く感じました。

ひどい状況だったとしても、これから少しづつ平穏な暮らしを取り戻していく街。それは、以前と同じではないですが、新しい世界が広がっているわけです。

ヘスター自身も深く傷ついた過去から、少しづつ立ち直っていくのだろうというイメージをもたらしてくれる名シーンでした。

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