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【運命のボタン】人の命と1億円のどちらを選ぶ?

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運命のボタン

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リチャード・マシスンの短編小説「死を招くボタン・ゲーム」をリチャード・ケリー監督が映画化。さて、そのあらすじは・・・

1976年12月16日木曜日、午前5時45分。バージニア州リッチモンドの自宅でベッドで眠っているノーマ・ルイス(キャメロン・ディアス)とアーサー・ルイス(ジェームズ・マースデン)夫妻。

ドアのベルが鳴り、ノーマがベッドから出て玄関へ。覗き穴を覗くと一台の黒い車が立ち去るところが見えた。そして家の前にダンボールが置いてあることに気づく。

息子のウォルター・ルイス(サム・オズ・ストーン)と夫と3人で、テーブルを囲み箱をあけると、中から赤いボタンのような装置と一通の手紙がはいっていた。

同封された手紙には「夕方5時にスチュワードが伺います」というメッセージが。

夕方5時にやってきたアーリントン・スチュワード(フランク・ランジェラ)は、ノーマに妙な提案をし、そこから不可思議なことが次々と起こり始める・・・というストーリー。2009年のアメリカ映画。1時間55分。

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運命のボタンを見た感想

運命のボタン

原作者のリチャード・マシスンって、どこかで聞いたことのある名前だなと思って、どんな作品を書いているんだろうと調べてみたら、「アイ・アム・レジェンド」の原作者だったんですね。

「これは期待出来そうだぞ」と思い見始めたんですが、まず、コケティッシュでキュートなキャメロン・ディアスがシリアスな役柄を演じていたことに驚きました。

しかも、息子から「ババァ」とか言われている35歳。さらに足に障害をもち、心に暗い部分を抱えた複雑な女性教師の役なんですよね。

1976年の時代設定ですから、街の雰囲気やファッションなども、なんとなくアナログ感があって、それがまた神秘的なイメージを作り出すことに成功しています。

当時だからこそ、科学的に解明されていないことは山ほどあったでしょうし、不思議な出来事を素直に不思議だと感じる感情も強かったと思うんです。逆に、そういう時代ならではの「不思議なことに対する、人々の免疫のなさ」も同時に強かったんでしょうね。

ただ、当時も今も変わらないのは、人間の強欲さということは間違いないでしょう。その人間の醜さを写しだした作品ということで、もし本当に映画の中の出来事が自分におこったら?という目線で見ると、さらに面白いと感じるはずです。

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出演女優

主役のキャメロン・ディアスに関しては、「こういうシリアスな役も、ちゃんと演じることが出来るんだな~」と、かなり意外だったわけですが、そのあたりは一流ハリウッド女優。本人にしてみれば、こういう役柄こそ演じてみたかったキャラクターなのかもしれません。

そして、作品中で妹のデヴォラ・バーンズを演じている、イベリーナ・オボザ(evelina oboza)がキャメロンそっくりなんですよね。

運命のボタン/イベリーナ・オボザ

この写真はそうでもないですが、実際には、よくもまぁここまでそっくりな女優さんがいたもんだと感心します。ざわちんメイクのように、近づけているというのもあるかもしれませんが、ほんとうの姉妹と言っても通用するような気がします。

出演女優の中で、一番注目したのが、ウォルターのベビーシッターのデイナ(ジリアン・ジェイコブス)ですね。運転免許証によると、本名はサラ・マシューズらしいですが。

運命のボタン/ジリアン・ジェイコブス

なんというか、アメリカの美人らしい顔立ちで、言うことなしのどまんなかストライクです(笑)

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運命のボタンのネタバレ

運命のボタン

作品冒頭で、「ラングレー空軍基地機密事項 NSA(国家安全保障局)副長官マーティン・ティーグ宛のメッセージ」が流れます。

その内容は、

・入院患者アーリントン・スチュワードの蘇生を確認。7月24日やけど病棟を退院し、未公表の場所へ移動。
・同患者は使用目的不明の装置を作製、装置の仕様は火星探査チームが認定。
・同患者はその装置を一般家庭に届けている。
・今後の情報が待たれる。

というものでした。

このメッセージの内容が非常に重要になってくるので、最後まで頭の隅においておくほうが良いと思います。

夕方、左頬から首にかけて大きなキズのある老人男性が訪ねてきて「アーリントン・スチュワード」と名乗り、今朝の箱について言及するのですが、その内容は下記のようなものでした。

「このボタンを押せば2つのことが起きます。その1。どこかであなたの知らない誰かが死にます。その2。あなたはお金を手にする。金額は100万ドル。お金はあなたの元へ私が現金でお届けします。」

そして、お金の支払にあたり、制約が3つあるということも。

その1:雇い主のことについて。私は一切の情報を提供してはならない。
その2:この提案について、あなたは誰にも話さないこと(ご主人は別です)
その3:猶予は24時間。明日5時までにご決断ください。その時間に再びお伺いしボタンを回収します。装置はリセットされ、このチャンスをまた別の方にご提供します。

家に入れてくれたお礼に、まっさらの100ドル札を置いてスチュワードはノーマの家を後にします。

当時のアメリカは平和だったのか、ノーマに危機感がないのか、訳の分からないものを玄関の前において行った得体のしれない男を、自分だけしかいない家に招き入れるなんて、ちょっと普通では無いと思うんですよね。

ただ、これに関しては後ほど、「スチュワードを見た時に、大きな愛を感じた」とノーマが話しているので、一応納得の行く説明があったということで深く突っ込まないようにしておきます。

運命のボタン

ノーマの夫、アーサーはNASAのラングレーリサーチセンターで勤務しているのですが、夢だった宇宙飛行士のテストに不合格となり、今の職場のポストも継続できるかどうかわからなくなります。

そこに、ノーマの学費の教員割引も中止されることになり、ただでさえ毎月ギリギリの生活費がさらに心もとない状態になってしまいます。

あとで考えれば、アーサーの不合格も、ノーマの教員割引の中止もスチュワードが仕組んだことのように思えてきますね。

金銭的に切羽詰まっているという状態のもと、例のボタンを押すかどうかで、アーサーとノーマは意見を交換し合います。

アーサーは

「彼は詐欺師だ。100万ドルもくれるなんていかれている。彼は精神病で、あの装置は誰かを殺すための口実かもしれない。」

と言い、装置を解体してみます。すると、中身はからっぽで送信機も何もないので、ボタンを押しても何も起こらないという結論に至ります。

そして、ノーマのほうは、

「お金の心配をしなくても済むようになるから、100万ドルは魅力的。」

と、ボタンを押すつもりになっているようです。

運命のボタン

最終的に、ノーマはボタンを押し、スチュワードが100万ドルを渡しにやってきます。

ここから身の回りで不可思議なことがおこりはじめるのですが、全てはボタンを押したことが発端となっているのですね。

ボタンを押して100万ドルを手にし、他人が誰か死ぬことを気にしないという人間がどれくらいいるのか?スチュワードの雇い主はそのデータをとっていて、その結果によって人類を絶滅させるかどうかを決定するという方針のようです。

ボタンを押した者と、その家族には耐え難い苦しみと究極の選択を強いられることになるのですが、それを避けるには

ボタンを押さない

これしかないわけです。

「テストに打ち勝つ方法はボタンを押さないこと 押さないものが多ければテストは終わる。」
「他者の利益のために己の欲望を犠牲にできないなら、君たちに生き残る資格はない」

スチュワードはそう語りますが、ボタンを押すだけで100万ドルが手に入ると知って、それを抑えることが出来るひとがどれだけいるのか?というのは疑問です。

そもそも、自分がボタンを押せば誰かがひとり死ぬと言われても、世界の何処かで1秒間に何人もの人が死んでいるわけで、そう考えれば罪悪感を感じる人のほうが少ないのではないかと・・・・

そして、ボタンを押してしまったアーサーとノーマへの究極の選択がスチュワードから伝えられます。

「息子の2つの感覚が失われてしまった。目が見えず耳が聞こえなくなった。君たちには2つの選択肢がある。」

その1:君たちは生涯無事にあの金で楽しく暮らせる。だが息子の障害は決して治ることはない
その2:奥さんの心臓を撃って殺すがいい。魂が肉体を離れた瞬間、息子は正常に戻る。100万ドルは銀行に預け、息子の18歳の誕生日に贈られる」

アーサーとノーマはどういう結論をだしたのか?それは見てのお楽しみですが、得体のしれない存在に運命を弄ばれる人たちを不憫に思うことは、ちょっと違うんだろうなと考えずにはいられませんでした。

月なみな言い方ですが、人間は自分の都合で様々な生物をコントロールしているのですから。もしその立場が逆転したとしても、文句を言える立場には無いんですよね。

こういったSF的な作品では、人間の無力さや業の深さが描かれることが多いですが、現状は一向にかわることがありません。

いつの日か、いや、近い将来、この作品のような出来事が自分たちの身に降り掛かったとしたら、正しい対応がとれるのかも自信がないですね。

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