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【スイミングプール】若い女性との出会いが作家を変える?

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スイミングプール

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2003年に発表された、フランソワ・オゾン監督のイギリス・フランス映画。さて、そのあらすじは・・・

ロンドン在住の人気ミステリー作家のサラ・モートン(シャーロット・ランプリング)は、新作のアイディアが浮かばないことで、編集者のジョン・ノスロード(チャールズ・ダンス)から、南仏にある家に行ってみないか?と誘われる。

ひとり南仏に列車で向かったサラは、明るい日差しが降り注ぎ、のどかな風景が広がる南仏で気持ちがリフレッシュし、筆が進むようになる。

そんなとき、ジョンの娘ジュリー(リュディヴィーヌ・サニエ)がその家にやってくる。誰かが来ることなど聞かされていなかったサラは、ジョンに苦情の電話をいれるが、仕事が忙しいことを理由に早々に電話を切られてしまう。

毎晩のように違う男を連れ込むジュリー。それを嫌悪するサラだったが、いつしかジュリーとの距離を縮めていき・・・というストーリー。1時間42分。

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スイミングプールを見た感想

ミステリーでありサスペンスである作品なのですが、オチが曖昧で、見た人に判断させるタイプになっています。

デイヴィッド ・リンチ作品(例えば「マルホランドドライブ」)のように難解極まるものではないですが、どういう解釈をすれば辻褄が合うのかを考えるのは、かなり骨が折れると思います。

事実、見終わってからあれこれと考えていますが、私自身が明確な答えを出せずにいるので、誰かに納得の行く説明をしてもらいたいくらいです。

ただ、自分なりに考えたところでは、サラは精神的におかしくなっているとか、妄想だとかという線が最も近いのではないかと。

サラは、自分が書いている小説と現実がごちゃまぜになって、起きているときと寝ている時、小説を書いているときの3つの時間が、全て同じ時間軸で動いていたのではないかと思うんですね。

小説家がその筆を進めているとき、一種トランス状態になることもあると聞いたことがあるので、極限の集中力の中で自分の立ち位置がどこなのか、現実世界がどれなのかわからなくなったという解釈が出来るのではないかと。

基本的に、イヤミなサラと明るく自由奔放なジュリーの対比が面白いということと、ジュリーの脱ぎっぷりが大胆なので、そういう意味でも楽しめるかなと思います。

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スイミングプールの出演女優

スイミングプール/リュディヴィーヌ・サニエ

やはりここは、主役の一人、ジュリーを演じたリュディヴィーヌ・サニエに注目でしょう。

決して美人とはいえない顔立ちですし、眉毛も抜いてしまってまだらなのですが、きちんとメイクをして楽しそうに話すその姿は、かなりキュートです。

やはり、女性は顔だけでなく、トータルの雰囲気でその見え方が変わってくるものだなと、再認識しました。

キャメロン・ディアスもそうですが、美人ではないけど、めちゃくちゃかわいいという女性っていますよね。あれは、笑顔だったり、ちょっとした表情やしぐさだったりで、大きく印象が変わるという証明になっていると思います。

で、リュディヴィーヌ・サニエはそのうえに脱ぎっぷりもすばらしいので、これはもう女優としてはかなりのものなんじゃないかと。

スタイルもすごく良いですし、ブロンドの髪もよく似合っています。もちろん演技力も言うことなし。着実にキャリアを積んでいますが、アメリカ映画には「ピーターパン」のティンカーベル役くらいしか出演してないんですかね?

国際的な女優になるならハリウッド・・・なんていうふうに思ってしまうんですが、心象風景を演じたいタイプの女優さんならば、アメリカはおおざっぱすぎるので敬遠してる可能性もありますね。

確かに、ヨーロッパが似合う女性でもありますし。

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スイミングプールのネタバレ

スイミングプール

最初に思ったのは、サラはベストセラー作家なのに、ブラインドタッチは出来ないし、キーボードを打つシーンがあまりにもたどたどしく、ウソでもいいからタイピング出来る人に差し替えてほしかったですね。

ヒット作を持っている作家のタイピングとは到底思えなかったのが残念です。途中からスタッフの誰かが気づいたのか、キーボードを見ずディスプレイを見てタイピングするようになりましたけど、最初からここには気づいて欲しかったものです。

さて、スランプ気味のサラは、編集者ジョンの家がある南仏に向かうのですが、行く最中の列車の中でアイディアが次々と湧いてきたと話しています。

つまり、列車の中から妄想、もしくは物語の中に入り込んでいた・・・ということも考えられるわけです。

駅につくと、ジョンの家のケアをしているマルセルが迎えにきています。

自然豊かな土地に家は有り、庭にはプールも。

プールが見下ろせる2階の部屋に荷物をいれ荷解きを始めるのですが、壁にかかっていた十字架をはずすんですよね。これも何か大きな意味があるんだろうなと思ってみていたのですが、後半で外したはずの十字架が壁にかかっているというシーンが登場するので、その期間が妄想だったということもありえますね。

ある夜、リビングで物音がするので見に行ってみると、ジュリーが荷物をといているのを見つけます。

「娘が来るなんて聞いてない。仕事のジャマよ」とジョンに電話するのですが、留守番電話になっているんですね。この電話からジョンに電話してもつながらないことばかりで、ジョンからも電話はかかってきません。

この設定も「サラの妄想説」を裏付けるものになっていると思うのですが、どうでしょう?

ジュリーは好きなように行動していますが、サラはそれが気に入りません。

ジュリーに静かに仕事したいから、邪魔してほしくないというサラ。ジュリーはサラと仲良くなろうと、フォアグラなどの食材を色々買ってきていたが、サラが嫌がるなら自分だけで食べると言い、険悪なムードが漂います。

ところが、サラはこっそりフォアグラを食べ、勝手に酒を飲むんですよね。あげくに飲んだ分がばれないように、嵩上げに水道の水をいれてごまかすんですよ!せこすぎる金持ちというより、人間的にどうなの?って感じですよね。

イヤミなサラを印象づけるための演出だと思いますが、これは大成功していると思います。

男を連れ込むジュリーは、夜に音楽をかけて酒を飲み踊るんですが、連れ込んだ男がこれまたブサイクで気持ち悪いんですよ。もうひとり中年のあらくれオヤジも連れ込むんですが、なんでもありなんでしょうね。

タイガーウッズではないですが、おそらくセックス依存症なのでしょう。「初体験は13歳で、それからずっと・・・」という告白があるんですが、彼氏が途切れたことがないということと、彼氏がいないときは適当に男を見繕っているという意味があるんだと思います。

ま、これは両親の離婚や母親の死、事故のせいで大きなキズがおなかにあることなども関係しているかもしれませんので、ジュリーだけが悪いということにはならないでしょう。

サラはお気に入りのカフェレストランがあり、そこのスタッフであるフランクのことを気に入っているようです。

プールサイドで眠るジュリーの横にフランクが立っていて、突然ふたりは自慰を始めるんですよね。喘ぎ声が聞こえるのをサラはじっと聞いています。

実はこのとき、ジュリーが連れ込んでいたのは、先述した荒くれ者っぽい中年おやじだったので、サラの歪んだ気持ちが作り上げた妄想だったはずです。

自分のジュリーのように、自由奔放に性を楽しみたいけど、変なプライドや常識に囚われていて行動に移せないことが、頭のなかでジュリーを使って欲望を満たすという方法にすり替わっているんでしょう。

実際に、サラはジュリーに対して「毎晩違うオトコを連れ込む娘をもって、お母様がお気の毒」と言い、ジュリーはその言葉に「書くだけで実行できない欲求不満のイギリス女」と返します。

このやりとりが現実のものなのか、妄想の中のことなのかはわかりませんが、どちらにしても性に対しての感情が高ぶっていることは確かなようです。

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ここから、サラはジュリー専用のテキストファイルを作り、何かを書き連ねていきます。そして、ジュリーのバッグをあさって、その中にあった日記帳の中身も書き写し始めるのです。

実は、ジュリーの母親も昔に小説を書いていて、それを夫のジョンにみせたことがあるそうですが、ジョンからは評価されずに原稿を焼いてしまったという過去があるようです。

しかし、ジュリーいわく「コピーがある」ということだったので、それがジュリーの日記帳に書かれていたのかもしれません。

それを書き写していたとすれば、これは立派な盗作であり、一流小説家としてはやってはいけないことに手を染めてしまったということになりますね。

ただ、少しひねって考えれば、文壇ではこういうことは当たり前に行われているんだよ、ということを示唆するための演出だったのかもしれません。

日本でも盗作やゴーストライターの話は時々聞かれますから、業界内では公然の秘密と考えるのが自然なのでしょうね。

ある夜、サラがジュリーを食事に誘ったことがきっかけで、ふたりの距離は縮まっていきます。

いまだにわからないのは、プールサイドに落ちていたジュリーの下着のもつ意味なんですよね。コレが何かを暗示しているのか、どれだけ考えてもわかりません。。。

ここからラストに向けて、何が現実で、何が妄想なのかがさらにわからなくなってきます。

特に、サラがロンドンに戻って出版社でジョンに合うシーン。サラが帰ろうとしたときに、ジョンの娘とすれ違うのですが、それはあのジュリーではないんですよね。

ところが、また場面はあの南仏の家に戻って、プールから上がってきたジュリーは出版社ですれちがったジュリーで、次の場面でまた彼女が振り向くと、それはサラが数日を過ごしたジュリーだったのです。

サラと過ごしたジュリーは、サントロペに行くと言っていたので、ロンドンにいるはずはないということも考え合わせると、やはり南仏の家で過ごしたのはサラひとりだけだったと考えるのが正解なのかなと思います。

見終わってからあれこれ考えるのも楽しいですし、何かのヒントを探すために何度か見直すのも良いかもしれません。

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