アカデミー賞作品

【ルーム】実話を元にした監禁事件を描く

投稿日:

ルーム

ルームをhuluで見る

当作品は、実際にあったフリッツル事件をベースにした小説「部屋 / エマ・ドナヒュー」が原作になっているそうです。

こういう事件っていうのは、広大な土地のあるアメリカのような国のもので、住居が近接している日本ではあり得ないなと思っていたんですが、過疎化や空き家問題が加速してくると、近隣の住人も目が届かない場合や、高齢化によって近所付き合いが減るなどで、発覚しにくい状況も日本に増えてくるのでは?と考えてしまいました。

最近、公共広告機構のCMでも流れていますが、「被害者の中で事件は終わっていない」という言葉の意味が、まさにこの作品の中で描かれています。

スタッフ

  • 監督 / 演出:レニー・アブラハムソン
  • 原作 / 脚本:エマ・ドナヒュー
  • 受賞:第73回 ゴールデン・グローブ賞 / 第88回 アカデミー賞
  • 1時間58分・2015年作品

ルームをhuluで見る

ルーム・ストーリーの流れとネタバレ完全版

ルーム

ベッドの上で、5歳のジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)が、天からママのおなかに降りてきてこの世に生まれたきたときの話しをしている。

朝、起きてからベッドを出て、部屋にあるものに次々「おはよう」と声をかけていく。天井には明り取りの小窓があることから、地下室のようだ。

朝食時、「これで最後」と、ママ (ブリー・ラーソン) がビタミン剤をジャックに渡す。虫歯を気にして痛そうにしているママに、ジャックが「大丈夫と思えばへっちゃらだ」と励ます。

彼は女の子のような長い髪をしているがボサボサで、部屋もどことなく古びていて薄汚れている。

誕生日だからバースデーケーキを焼くとママ。ジャックは喜び、歯磨きをし、テレビを見て、背丈をママに測ってもらう。

「いつか巨人になるんだよ。髪の毛がパワーの元なんだ。ジャックと豆の木みたいに、天窓から宇宙へ飛び出すんだ。犬のラッキーも一緒に、ぴょんぴょんぴょ~ん」

そう言って、ベッドの上で飛び跳ねる。

ママはカーペットをまるめてフロアをむき出しにし、二人でストレッチをして、ジャックを部屋の中を走り回らせる。

ケーキづくりを始めるふたり。

「火の点いたろうそくがないと・・・」というジャックに、「ろうそくがなくてもバースデーケーキよ」とママ。

ジャック:「日曜の差し入れにろうそくを頼めばいいじゃない。」
ママ:「あいつには必要なものしか頼めないの」
ジャック:「オールドニックは魔法でなんでも出せる」

ろうそくがないのでケーキを食べたがらないジャックを抱き寄せるママ。

ジャック:「来週6歳になったら本当のろうそくを頼んでね」
ママ:「来年でしょ」

ケーキを半分だけ食べてからお風呂に入ったあと、ベッドの上でおとぎ話を聞かせる。

クローゼットの中に作ったベッドに寝転がるジャックを、キャンディマウンテンのお歌を歌って寝かしつける。

ドアのロックが開き、男が入ってきた物音をジャックは聞いている。

男は「ガキのジーンズだ。ぶどうは高すぎる。代わりに梨の缶詰にした」とママに告げ、バースデーケーキに気づく。

「なんで黙ってた?プレゼントをやったのに」と言いながらズボンを脱いでいく。その様子をクローゼットの扉の隙間から見ているジャック。

ベッドのきしむ音が聞こえ始めたので、ジャックは空想の世界に入り込み、いろいろな生き物が本物かどうかを考える。

男がいなくなったあと、ママはジャックを抱き上げてベッドに寝かし、自分もその横に体を横たえた。

バスタブの中で遊んでいるジャック。ママは、その横の小さなキッチンでカットしたリンゴを手渡す。

口の中に違和感を感じたママは、指を突っ込んで見る。虫歯が取れた。その虫歯をジャックに見せると受け取った。

部屋の床にこぼれた食べ物ををネズミが食べている。それを見つけジャックは近づいて行く。

食べ物を床におくと、隠れていたネズミが出てきた。ジャックはそれを楽しそうに見ていたが、ママが気づき追い出してしまった。

ジャックは「やっつけちゃった。本物のねずみだよ?生きてたのに」とママを責める。

ママはねずみをやっつけた理由をあれこれ言い聞かせる。そして、裏庭のお母さんネズミのところに帰ったから大丈夫なの」と言う。

ジャックは裏庭の意味がわからない。「テレビの中の庭のこと?」

その質問にママが答えずにいると、ジャックはニックがプレゼントをくれると言っていたことについてママに質問を始めた。

「犬のラッキーだったかもしれない」というジャックに「ラッキーなんていない」と現実を教え、頭のなかで作った存在だと怒鳴る。泣くジャック。謝るママ。

ジャックが朝起きると、テーブルの上に車のおもちゃがおいてあるのを発見して、喜ぶ。

room
ルームをhuluで見る

プレゼントされたラジコンカーを部屋の中で走らせる。遊んだ後、ふたりで大声を上げながら叫ぶ。

ジャック:「宇宙人はなんで返事しないの?」
ママ:「きっと聞こえないのよ」
ジャック:「じゃあもっと大きい声を出そう」と言って、また叫び始めた。

その日の夜やってきた男(オールドニック / ショーン・ブリジャーズ)が、ジャックがラジコンを喜んだかどうかを訊ねた。
うなづくママに満足そうなニック。

ビタミン剤は?とママが聞くと、ニックは「金のムダだ」と答える。

半年前クビになって無職になったことを告白する。

「これからどうするの?」と聞かれ「そんなに簡単にみつかるかよ!」と大きな声をだすと、起きていたジャックが驚いて音を立ててしまった。

それに気づいたニックは、クローゼットの中を伺う。

ポケットからキャンディを取り出してジャックを誘い出そうとするニック。ジャックを見られくないママは、ニックをベッドに誘う。

しばらくして、ベッドが静かになったあと、ジャックはニックの上着のキャンディが気になりクローゼットを抜け出す。

ベッドで眠っているニックに近づき覗き込むと、ニックが眼を開き、ジャックを見つめた。そして声をかけると、それに気づいたママが「その子に近付かないで」と大声を出しながらニックを押さえつける。

逆にママのクビをしめ、「今度俺に掴みかかったらぶっ殺すぞ」とニック。

それでも「触らないで」と尚も、口にするママ。ニックは、「誰の子なのか、忘れるんじゃない」と言い残して部屋を出ていった。

ママが怯えているジャックを呼ぶと「出てきちゃってごめんなさい」と泣きながら謝る。無事かどうかを確認しながら抱きしめるママ。

気温がぐっと下がった朝。

白い息を吐きながら、隣で寝ているママに「ぼくドラゴン」と話しかけるジャック。それを見て、ママは部屋の電気を切られているのを知る。

ふしぎの国のアリスを読むジャック。

先日のネズミの話しをするママ。近くにあのネズミがいる、この壁の向こう側に。ジャックは、壁の向こう側は宇宙だと思っている。

自分たちが置かれている状況をママが説明する。

部屋の中しか知らないジャックは、世界が広く生き物たちがいることを理解できない。そして「ママは大嘘つきだ」と叫ぶ。

「アリスは最初から不思議の世界にいたんだっけ?」とママ。

ママはジャックに、自分はジョイという名前で、ジャックに育った家の話しをして聞かせた。

17歳のときに学校から帰るときに、オールドニック(本当の名前は知らない)がやってきて、存在しない犬が病気だと言ってママを騙してさらった。そしてこの納屋に入れられた。

ここは庭の納屋なの。鍵がかかっていて、ドアを開けられる秘密の番号はあいつしか知らない。ママは7年間ずっと閉じ込められてるの。

世界はとっても大きくて、臭い部屋はそのほんの一部。

「そんな話し聞きたくない、臭いのはママだ。おならをしたときだけだよ。そんなお話ゼッタイうそだもん」

話しをやめるママ。

電気がついた。

ジャックが話しかけても無視するママ。ジャックはひとりで起き出してシリアルを食べ、ひとりで遊ぶ。ママはベッドで寝たまま。

テレビに映っている亀を見てジャックが訊ねる。「亀はほんもの?」「ワニとかサメも?」ママは答える。「全部ほんものよ」

ドラマにチャンネルを変えて「これも?」
ママ:「アニメは違うね。」

アニメのシーンを見て、「オールドニックのお尻もけとばしてやる。」と強気なジャック。

ママ:「ママもやっつけようとしたことがある。トイレの蓋で殴りつけようとしたけど失敗」
ジャック:「寝てるときならやっつけられる」
ママ:「でも出れなくなっちゃう」
ジャック:「じいじとばあばがきてくれるかも」
ママ:「誰もここを知らないの。地図にも載ってない」
ママ:「あきらめなければいつかチャンスがある。いつかふたりでオールドニックをやっつけよう」
ママ:「お湯で顔を熱くする。あいつが病院につれていく。ついたらお医者さんに叫ぶの。『たすけて』って」
ジャック:「6歳になったらやるね」
ママ:「今日よ。電気を切られたせいで寒くて熱が出たふりをするのよ」

病院での行動をシュミレーションする二人。怖がるジャックをママが励ます。

ニックがやってくる。

シュミレーション通り、ジャックが熱をだしていることを伝える。

ニックはおでこを触って「効きそうなものを明日買ってくる」と部屋を出て行く。「まだやるの?」と聞くジャックに、ママは「今日はおしまい」と伝える。

死体のフリをして袋の中でじっとしていたモンテクリスト伯の話しをして、それと同じことをやるのとママが言う。

「今度は、病気のふりより難しい死んだふりをするのよ。」

絨毯でジャックをぐるぐる巻にする。

「運転中に絨毯から出るの。ニックはジャックのことを捨てる場所を探すはず。」

いやがるジャックを説得し、絨毯から脱出する方法を何度も練習させる。

道路でトラックが止まったときに叫ぶの。「僕のママはジョイ・ニューサムです」

ジャックを見つめながら、「きっと世界を気に入るわ」と言う。ジャックはお守り代わりのママの歯を口の中に隠している。

ニックが抗生剤をもってはいってくる。

ママは、絨毯にぐるぐる巻きにしたジャックを見て、「夜中に悪化してそれっきり」と嘘をつく。

「あんたが殺したのよ」
「ほんとうか?そこに置いとくわけにはいかないな。」
「どこか遠くの綺麗な場所、木がたくさんあるところにして。その汚らわしい眼でこの子を見ないと約束して。」

ジャックを担ぎ上げるニック。家の外に出ていく。

絨毯のすきまから景色を見るジャック。ピックアップトラックの荷台に積まれて、運ばれていく。

「ごろんごろん・ジャンプ・走る・誰か」

ママの言葉を思い出すジャック。絨毯から抜け出し空を見上げる。その大きさに驚いている。

room
ルームをhuluで見る

周りを見渡す。運転しているニックを確認し、荷台から身を乗り出し誰かを探す。

カーブしたはずみでコケてしまうジャック。その物音でジャックが生きていることにニックが気づく。

車を止めてジャックのほうへ近づいていく。

走って逃げるジャック。追いかけるニック。犬の散歩中の男性にぶつかるジャック。

ころんだジャックを抱え上げて立ち去ろうとするニックに、男性が「ぶつかってすまなかった。お嬢ちゃんは大丈夫か?」とたずねる。

「その子、様子がへんじゃないか?助けを呼ぼうか?」と聞く男性に「大丈夫だ」とニックが答える。

ジャックは「助けて」と叫び、ポケットからママに渡されたメモを取り出す。それに気づいた男性は「何を持っているんだ?」と聞く。ニックはメモを取り上げようとする。

「よそのことにクビを突っ込むな」と叫ぶニックに、男性は「警察を呼ぶからな」と返す。その言葉を聞いて、ジャックをそばの家の庭先の芝生に転がし車に乗って立ち去ってしまった。

男性が警察と呼びパトカーがやってくる。ジャックは芝生の上に寝転んだまま、枯れ葉を手にとって眺めている。

女性のパーカー巡査(アマンダ・ブルジェル)が話しかける。「お名前は?」

「ジャック」と答えたあと、パトカーの中で年齢などを質問される。

「5歳だよ」と答えるジャック。
「ママはいる?」「名前は?」
「忘れちゃった」
「ママはいまどこ?」質問が続く中、口の中に隠しておいたママの歯を取り出すジャック。部屋のドアは開けられないこと、窓がないこと、天窓から光がはいることなどを話す。

「部屋は納屋なの。」ジャックの言葉から、パーマー巡査は少しづつ監禁場所の状況を掴み始める。

ママが指示してたことを話す。「ゆっくりになってから3回目で飛び降りた。」

それをヒントに、おおよその位置を特定し、パーマー巡査は本部に応援を依頼した。

「エルム通りの南。ビーチ通りの交差点から、一時停止3つ目付近。天窓のある納屋を探して。衛星写真で赤いトラックがある家も。急行します。」

パーマー巡査のやり方に不満そうだった、運転している男性警官は「信じられん」とつぶやき、サイレンを鳴らし始めた。

特定された場所には、すでにパトカーが数台とまっている。

車の窓から家の全景を見るジャック。

多くの警官が家の周りを確認している。ママを泣きながら呼ぶジャック。ドアを開けてと叫ぶ。

向こうから走り寄ってくるママ。ジャックに気づき、ドアを開け抱きしめる。

そのままパトカーに乗り込み、抱き合うふたり。「ベッドで寝たい」とジャック。

ふたりは病院に運ばれてきた。ジャックは清潔なベッドの上で真っ白な天井を見上げている。

room
ルームをhuluで見る

日差しのあまりの眩しさに顔をそむける。

ベッドの感触を確かめ、裸足のまま床に降り立つ。大きな窓から見える広い景色を眺め、病室のある高層階から下を見下ろし、その高さに恐怖を覚える。

ママに駆け寄るジャック。

「ここは違う星なの?」
「同じよ。場所が違うだけ。今、私たちは病院にいるのよ」
「本当の病気になったの?」
「病気じゃない。その反対よ」

昨夜、ばあばが来て近いうちに一緒に帰れると言うママ。おねしょをしてしまったことを謝るジャック。

そのとき病室の電話が鳴る。

20分後にと話し、電話を切ったあと、ママはジャックの汚れたパンツをゴミ箱に捨てた。

「もったいないよ」というジャックに「新しいのがある」と答える。

「日曜日の差し入れ?」と笑いながら聞くジャックの頬を抱き寄せ「これからは何曜日にでも、好きなだけもらえるのよ」とおでこにキスをした。

洗面所の鏡に自分たちの姿を映す。

ニックに見つかることを恐れてるジャックに、大丈夫だと伝え、シャワーを浴びるママ。

「お風呂は寝る前って決まりでしょ?」
「もう決まりなんてないの」

お湯を浴びて気持ちよさそうな声を出すママに「それイタイの?」

ドクター・ミッタル(キャス・アンヴァー)が部屋にはいってくる。ジャックに優しく話しかけるが、ジャックは怖がってドクターを見ようとしない。

ホットケーキと果物をもってきてくれた。

さらに、外出時にジャックに必要なサングラス、日焼け止め、マスクをポケットから取り出す。手首を痛めているママには鎮痛剤。睡眠薬も。

ドクターからの何かの提案を断り、家に早く帰りたいとママ。

ドクターは、考えられない体験をしたジャックを適切に治療したいと申し出るが、ママは「この子は大丈夫だ」と言う。

ママの両親が病室に入ってくる。抱き合うふたり。ばあば(ナンシー / ジョーン・アレン)はジャックに「ママを助けてくれてありがとう」とお礼を言う。ジャックはそれを見ている。

病院の中をばあばと手を繋いで散歩しながらジャックはあれこれと考えている。

「世界に来て37時間でホットケーキを見た。あと、階段と鳥と窓とたくさんの車と雲と警官とお医者さんと、じいじとばあば」
「ハンモックの家にふたりはもう一緒に住んでいない。ばあばは友達のレオと住んでいる、じいじの家は遠いところ。」

離婚したことをママに謝るじいじ(ロバート / ウィリアム・H・メイシー)。

「ここには顔も大きさも匂いも違う人がいっぱいいて、みんなが一緒にしゃべる」とジャックは考えている。

テレビのニュースでは、救出されたママとジャックの話題が流れている。

ジャックは、この世界のことを考えている。「世界はテレビの星がいっぱいあるところみたい。どっちを向いたらいいのか困る。ドアがあって、また別のドアがある。全部のドアにはちゃんと内側があって、外側がある。たくさんのことがいっぱいあって、全然止まらない。」

退院したふたりは病院の外へでて、両親ともに車に乗り込んだ。

「それに、世界は明るさや暑さがいつも同じじゃない。目に見えないバイキンがうようよしてるんだって。」

流れる車窓を興味深そうに眺めるジャック。

「小さいときはわからなかったけど、5歳だからなんでも知ってるんだ。」

自宅に到着すると、家の前にはたくさんの人だかり。大歓声をあげている。マスコミが駆け寄ってくるのを付き添いの男性がとめ、家の中へと急いで入る。

付き添いの弁護士(ランダル・エドワーズ)は言う。「最初のうちだけですから。裏から見えないように防御措置をしてあります。」

家の中の階段を降りにくそうにしているジャック。そこへレオ(トム・マッカムス)が現れ、彼に挨拶する。

ばあばが喉は渇いてないか?と訊ねるが、ジャックはママを通してしか返事ができない。ママを通さなくても平気だよとジャックを安心させる。

家の中にいろんな人から届いたプレゼントがたくさんある。

ジャックは外を眺めている。「アイスクリームとハンモックは?」ママがこの家について話していたことを訊ねる。

犬のおもちゃを手にしているジャック。それを見てジョイは「犬がいるの?」と母に訊ねる。

「レオの犬よ。シェイマス」

お休み中で友達と一緒に田舎で過ごしているとレオが言う。そうしているのは、免疫がつくまでペットは遠ざけるようにという病院からの指示があったためだ。

じいじが興奮しながら入ってきた。「弁護士が裁判をすすめたが、家族を守るためにもうかかわらないし、コメントも出さない」と言う。

2階のママの部屋にあがってみた。

ばあばが「明日、髪を切りましょうか?」と訊ねるが、まだジャックは直接返事ができない。ママに「髪はパワーの元だ」と伝える。

夕食の時間。

小さな声でしか話さないジャック。アイスクリームを食べて頭がキーンとなる。

バツが悪そうに「そろそろ寝るよ」と立ち上がる父親。

その行動に違和感を覚えていたジョイは「ジャックに話しかけてない」と責める。

「今はその話しはやめよう」という父親に「この子を見て、今話してほしい」とジョイ。

「ロバート」と元夫に促すような声をかける母だったが、父は「すまない、見れない」と言う。怒ったジョイはジャックを連れて「寝るわ」と部屋に戻っていった。

やりきれない様子で立ちすくむ母と父。何も口にだせないレオ。

翌日、ロバートは自宅へと戻っていった。

部屋で、ママの高校時代の写真を見るふたり。仲良しの友達と4人で写っている写真。リレーチームで、ママは足が早かったと話す。

みんなどうしてるかなとふと考えるジョイ。何事もなかったように平凡に暮らしていると考え、いらだつ。

気分が優れないジョイ。まだたくさん人がいる外を眺めているジャック。

弁護士は、テレビ番組への出演をすすめる。これからお金が必要になるが、プライムタイムに出るだけでもかなりの額が入る。

「いつまでここいるの?」と聞くジャックに「ここでずっと暮らすの」とジョイ。ジャックは、ドアが半開きになったクローゼットを眺める。

まだ寝ているママをベッドに残し、部屋から出るジャック。

レオがそれとなく、ジャックをキッチンに誘うと、それにつられてキッチンへやってきた。ふたりでシリアルを食べる。

ジャックはレオに直接「犬を飼ってるの?」と聞く。

「小さくて抜けたやつだ。いつか合わせる」とレオ。「僕もラッキーを飼ってたの。でも本物じゃない。部屋にいたんだ」

ジャックが描いた絵を見て、話しかけるドクター・ミッタル。ジョイはまだ精神的に安定していないが、ドクターはまだ仕方ないと言う。

ベッドで寝ているジョイの横で、スマホでアニメを見ているジャック。

その音をうるさがって「下で見て」とジョイ。でも言うことを聞かないジャックをたくさん送られてきたおもちゃのところにつれていき「みんな、あなたのよ」と言う。いらないと答えるジャックに「子供なら喜ぶのに、触りもしないわね」と、レゴのパッケージを開ける。

遊び方を教えるジョイ。つまらなそうにしているジャックに声をあらげる。

母親が近づいてくると、「スマホなんかに夢中になってほしくない」と言う。

幸せなはずなのにいらついているジョイは、興奮して大声をあげる。冷静に話すことは無理だと母親はその場を離れた。

ジョイは自分が必要とされていないことを恐れてる。

「私がいなくても、元気にやってたじゃない。私の気持ちなんてわからない」

その言葉に怒りを覚えた母は「人生を壊されたのは、自分ひとりだと思ってるの?」「えぇそうよ。そのとおりだわ」

ジャックに辛く当たったジョイに「ジャックにもっと優しくしなさい」と母。

「人に優しくしろとママがいつも言ってたから、犬のことで困ってたあいつを助けようとしたんじゃない」ジョイは興奮してまくしたてた。

何も言い返さない母。

ジョイは弁護士に連絡して、この家を出る気持ちを固めた。

そしてジョイはテレビ番組への出演を決めた。自宅での撮影が始まる。

room
ルームをhuluで見る

撮影現場をこっそり見ているジャック。

ジョイはジャックが生まれてきてから感じたことを話している。

インタビュアー(ウェンディ・クルーソン)が父親の件に触れる。

ジョイは「父親とは子供を愛する人よ。生物学的なつながりなんかない。ジャックは私だけの子供よ」と答える。

「ジャックだけを外へ出すことができたのでは?一緒にいたのは彼にとって最善の方法だった?」とインタビュアー。

その日の夜、ジョイは深く考え込んでしまった。

深夜、トイレで吐いているジョイ。

外から心配そうに声をかけるジャック。ドアを開けるとママが吐瀉物にまみれて倒れている。レオと母親が救急車を呼ぶ。同伴する母親。ジャックとレオはそれを見送る。

ママの歯を握りしめてベッドに寝ころんでいるジャック。

電話がかかってきて、受話器を取ったレオから「君にだよ」と渡された。ジャックから強い口調で「今すぐ帰ってきて」と言われるが、ジョイはまだ退院できない。

家の中でひとりで遊ぶジャック。

「世界はもものすごく広い。だからバターを広いところに塗ると薄くなるみたいに、時間が少なくなる。で、みんなこう言う。『急いで、早くやりなさい!ペースをあげて終わらせよう』」

ジョイはあの家の納屋から天窓を見上げている。

「ママは僕を忘れて大急ぎで天国に行こうとした。ダメなママ。そしたら宇宙人にやられた。ドッカーン!だから壊れちゃった」

レゴで作り上げた家を解体していくジャック。

ばあばがジャックを車に乗せて、買い物から帰ってきた。おとなりさんから声かけられる。

カップケーキをつくるんだよとジャックが答える。

部屋でやっていたことを話す。たまにあの部屋に戻りたいと言う。「すごく広いし、ママがいたし。」

クローゼットで寝てたことなどを話す。ママに会いたいと言うと、ばあばは「もう少しひとりにしてあげないとね」と答えた。

ジャックにお客さんが来たとレオが声をかける。出迎えに行くと、シェイマスが玄関にいた。近づいて挨拶するジャック。レオと一緒にシェイマスの散歩に出かけた。

ジョイの部屋でひとり、彼女の子供時代の写真を見ているジャック。

ばあばに髪を切ってママにあげたいと言う。ママにパワーを上げたいから、僕が届けるかばあばが届けて。

ばあばはヘアカットの準備を始める。

「僕のパワーで元気になる?」と問いかけるジャックに、ばあばは「なれるわ」と答える。

room
ルームをhuluで見る

短くなった髪。
ジャックは「ばあば大好き」と言う。「私も大好きよ」ばあばも答えた。

リビングで絵を描いていると、庭の窓をノックする男の子。手にもっているボールをジャックに見せる。庭で一緒にサッカーをして遊ぶ。

それを見てニッコリ微笑むジョイ。

戻ってきたことを窓を叩いて知らせると、ジャックが駆け寄ってきた。抱き上げるジョイ。家の中で一緒にレゴ遊びをする。

ジャックに謝るジョイ。

「大丈夫だよ、もうしないでね。」
「約束する。」
「よくなったの?」
「なり始めたの。」

ジャックがくれた髪の毛を取り出し、「これをもらったとき、良くなるってわかったの。助けてくれたね、また」

おっぱいをねだるが「ごめんね、もう出ないの」とママ。

あっさり納得したジャックに、「ダメなママだね」とジョイ。「でもママだよ」と言うジャックに涙を浮かべて「そうだね」と答える。

「カランと遊んでくるね。ともだちなの。」と言い、ママに抱きつくジャック。

「4歳のときは世界を知らなかった。でも今はママと死ぬまでずっとこの世界で暮らすって知ってる。」

海やスケートリンクに出かけるふたり。

「ここには道があって、街があって、アメリカっていう国があって、青くて緑色をした地球はいつも回ってる。落っこちないのが不思議。あと宇宙もある。天国はどこなのかな?」

家族で楽しく過ごしていけるようになった。糧には笑顔があふれている。

「ママと僕はとにかく、いろんなことをやってみることにした。」

街のハンバーガーショップで大きなハンバーガーをほおばる。

「世界はいろんなものがいっぱいある。怖い時もあるけど大丈夫なんだ。ママといっしょだから」

ハンモックで抱き合って眠っていると、ジャックは突然「部屋に戻ってみたい」とつぶやく。

「ちょっと行くだけ」というジャックに、ママは警官に頼み込んであの部屋に入れてもらった。

家の中をみてまわり、納屋へ向かう。

「ここ部屋?縮んじゃったのかな?」と、家財道具がなくなった部屋を見てジャックが言う。

警察が証拠品としてもっていたため、部屋はガランとしている。

クローゼットの中を見て、「ドアが開いてるからだ。ドアが開いていると部屋じゃないの。」「閉めてほしいの?」ママが聞く。

ジャックは首を振り「いやだ」と答える。帰ろうとうながされ、

「さよなら植木、さよならイス一号、さよならイス二号・・・と挨拶をしてまわるジャック。それをじっと見つめるジョイ。「ママも部屋にさよならして」

しばらく部屋を見つめた後、あの日のように雪が舞い散る中、ふたりは手を繋いで納屋をあとにした。

ルームをhuluで見る

roomを見た感想

ジョイを演じたブリー・ラーソンの女優魂というか、細かいディティールにまでこだわりを見せているなと感じたのが、作品の最初のほうで、ジャックと二人でストレッチするシーンでした。

ノーブラで、わきの下の処理も甘いっていうのが、完全にリアルさを再現していましたね。狭い部屋に閉じ込められている女性が、ムダ毛のケアを丁寧に行うとは思えないですし、息子のジャック以外に姿を見られることはないので、ブラジャーをする必要もないですからね。

room

もし、このシーンで、わきの下がバッチリ処理されていて、ブラもしていたら、やっぱりちょっと違和感を感じたと思います。

ジョイの父親、ロバートの態度について

犯人との間にできたジャックに、どうしても愛情を注げない彼の心情は、かなり理解できますね。

自分の娘のDNAが勝っていてほしい、その強さを信じたいと思ってはいても、どうしても異常犯罪者の遺伝子を受け継いだということが、頭から離れないんだと思います。

何かのデータで最近見たのですが、猟奇的な犯罪者の子供が同じような事件を起こす確率は、そうではない子供に比べるとかなり高いという発表がされていました。

育った環境というのも大いに関係してくると思うのですが、やはり遺伝子に組み込まれたものは簡単には払拭できないんでしょうね。

なんともやるせない話しですが、ジャックがどのように育ったのかも、少し知りたい気持ちになりました。

ルームをhuluで見る

2週間無料で楽しめる!↓↓↓お試しはバナーをクリック!↓↓↓

[紹介している作品に関しては、現在は配信終了している場合もありますので、詳細はHuluの公式サイトにてご確認ください。]

-アカデミー賞作品
-,

Copyright© 海外ドラマと映画 ネタバレとレビュー , 2020 All Rights Reserved.