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【重力ピエロ】非常によく練られたミステリー

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重力ピエロ

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2004年の「このミステリーがすごい!」第3位を獲得している伊坂幸太郎原作小説の映画化。さて、そのあらすじは・・・

遺伝子を研究する兄「奥野泉水(加瀬亮)」と、その弟「奥野春(岡田将生)」は、仙台で暮らしている。

あちこちの建物に書かれた落書きを消す仕事をしている春は、ニュースで流れた連続不審火の現場の近くに落書きを消した建物があることに気づく。

次々と起こる連続放火事件の現場の近くに残された落書き。その落書きが遺伝子暗号だとわかった時から、家族の過去が解き明かされていく・・・というストーリー。

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重力ピエロを見た感想

よく出来たミステリーですね、この作品は。

兄弟のつながり、マイケルジョーダンのサイン入りバット、グラフィティアート(落書き)、放火、ストーカー、遺伝子、父親の癌、養蜂、父と母の出会いエピソード、ペットボトルのミネラルウォーター、連続レイプ犯、ウソをつくときの癖、クロスワードパズル、ガンジーの言葉。

いろいろな要素が上手に絡み合いつつ、ムダのない構成になっているあたり

「非常によく練られた話だな」

という印象を受けました。やはり面白い小説が原作なだけあって、辻褄のあわないわけのわからない作品とは段違いですね。こういう本格的なミステリーはどんどん映画化していってほしいものです。

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重力ピエロに登場する重要なキーワード

この作品のキーになっているのは、「落書き」と「遺伝子」。そしてそのキーになる放火現場の近くに残された謎のグラフィティアート(落書き)は下記の6つ。

  • god
  • can
  • talk
  • ants
  • go to
  • america
  • 280
  • century
  • ago

すべてをつなげると「god can talk ants go to america」となり、日本語訳は「神は話すことができて、蟻はアメリカに行く280世紀前」となる。

重力ピエロ

そして、その放火現場には関係するキーワードがあるのですが、それが現場に残された落書きと関連してくるわけですね。

放火現場にある関係キーワードは、

  • team
  • cutie
  • たまやばし
  • chukey's holiday
  • 後藤鉄工所
  • アサヒパーキング
  • アポロ
  • gurune backerei
  • 東北運輸倉庫

それぞれの頭文字は「t,c,t,g,a,a,t」。

遺伝子を表現する3文字づつの組み合わせをコドンと呼ぶそうなんですが、二重らせんを模した暗号として、これらのキーワードが後々謎解明のヒントとして生きてきます。

最後に出現する落書きが2つあります。

  • unforgiven
  • gets attacked

「許されざる者、攻撃を受け得る」

こちらもも大きな意味を持っていますよ。

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重力ピエロは出演俳優の演技が素晴らしい

まず「春」を演じた岡田将生さん。バラエティなどに番宣としてゲスト出演しているときは、完全にいじられ役で「ちょっとどんくさい」っていう感じなのですが、当作品では陰のある青年役を好演しています。

岡田将生さんは「まさに俳優なんだな」と感じずにはいられませんでしたね。ほかにも、

  • 父親役の小日向文世さんの温厚でありながら、鋼鉄の意思をもつ強さ。
  • 泉水役の加瀬亮さんの、「ちょっと頼りないけど弟や家族を愛する気もち」
  • 元ストーカー夏子役の吉高由里子さんの、「美しいのに変な女の子」
  • 母親役の鈴木京香さんの美しさと母性、儚げで優しげな雰囲気。
  • レイプ犯葛城由紀夫役の渡部篤郎さんの「狂気」を感じる佇まい。

まさに適材適所というべき配役で、これほど違和感なく作品に集中していける邦画もなかなかないんじゃないかと感じました。これならば原作の伊坂幸太郎さんも文句なしだったのでは?と想像してしまいます。

個人的には吉高由里子さんの「ストーカーっぽい怪しい動き」が最高でした。

重力ピエロ・吉高由里子
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重力ピエロのネタバレ

高校生の連続レイプ犯に襲われた泉水と春の母親である奥野梨江子(鈴木京香)。

実は、弟の春はレイプされたときに出来た子どもだったのですが、それを知った泉水は犯人のレイプ犯葛城由紀夫の殺害を計画します。

その計画を実行にうつす寸前に、夏子によって教えられた事実は、「連続放火」の犯人と、落書きを残しているのは弟の春だということ。

精神的に不安定さを増す春を助け出すことは自分しか出来ないこと、そしてその原因は葛城由紀夫にあること、そういう状況の中で春が葛城由紀夫を自分が生まれ育った家に呼び出し殺害します。

「レイプして何が悪い?」

という考えた方の葛城由紀夫を殺害したことに関して、「悪いこと」ではないと判断するあたり、当人たちにしかわからない思いというのがあるんだと思います。

自分が異常犯罪者のDNAを受け継いでいるということを忌み嫌っているのは春本人でしょうし、DNAよりも育った環境だと考えているフシがある父親と泉水が春を守りたいと思う気持も、他人にはわからないと思います。

もし自分が彼らの立場なら?と考えることは意味があるのかどうかとか、そういうところまで考えさせられる作品ですね。

ただ、重苦しくなり過ぎない演出が施されていて、それが絶妙の味付けになっているのが素晴らしかったです。

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