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【ホームランド・シーズン4】キャリーの危険な思考回路

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ホームランド

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今日現在、Huluではシーズン4までが配信されているんですけど、テレビ放送ではシーズン7まで制作されているみたいです。早く続きが見たいですね~。

今回も思いっきりネタバレしているレビューなので、まだ見てない人はご注意くださいませ!

ホームランド・シーズン4の感想

ホームランド・シーズン4

今シーズンは、パキスタンが舞台です。

CIA本部の爆破テロを起こした、タリバンのハッカニというテロリストを空爆で暗殺するというシーンから始まるのですが、これがストーリー展開の軸になります。

そして物語の肝になるポイントは、「大物テロリストを暗殺するためなら、民間人の犠牲もいとわない」というキャリーの思考回路なんですよね。

支局長になって、ドローンでの攻撃の指示を出す立場になったキャリーは、度重なる作戦のせいでさらに「テロリスト殲滅のための正義」の方向へと偏って行った気がします。

実際に、暗殺リストに載っているテロリストを殺すことができれば、民間人の巻き添えも仕方ないと考えているのですが、これはもう完全に人間の精神構造が破壊されているとしか思えないです。

爆撃機の機長から「鬼畜」と呼ばれていましたけど、まさにその通りだと思いますね。

リアルの世界でも空爆で民間人が犠牲になったというニュースが流れているので、フィクションの世界だけでなく、思考回路の壊れている人物が現実にCIAか政府か軍部にいるという事実には、背筋が凍る思いです。

物語後半でもキャリーの考え方は貫かれていて、生きていたハッカニに捕まった元CIA長官のソールの命を犠牲にしてまで、ハッカニ暗殺のゴーサインを出したあたりは「修羅」の世界に足を踏み入れているなと感じました。

キャリーのメンタリティは「いつも自分が正しい。忠告は聞かないけど協力して」です。

その考え方の基本になっているのはテロの廃絶なんですが、同僚や上司、部下などは本当にキャリーの扱いに苦労しているんだろうな~と、同情を禁じえません。

彼女の身勝手さは、シーズンを重ねるごとにどんどんエスカレートしている印象ですね。

ホームランド・シーズン4
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ハッカニの甥であるアーヤンから彼の情報を引き出すために、女の武器である自分の体を利用するとか、スパイ活動っていうのはエグイな~とも思いました。

ただ、一流のスパイという周りの評価に反して、今回も脇の甘さを露呈しているシーンがあります。

セーフハウスに置いてある自分の薬を、侵入したパキスタン外務省のタリアーニの傀儡となっている男性にすり替えられてしまうんですが、ここがダメダメですね。

スパイなら、自宅に侵入者が入ったときのことを想定して何らかの対策をとっておくべきだと思うんですよ。

よくあるパターンなら、ドアに爪楊枝のようなものを挟んでおくとか、テープを貼っておいて破れていたら侵入者がわかるようにしておくとか。

そういうことをせずに生きながらえることができるのなら、スパイの世界も大したことないんじゃないの?って思ってしまうんですよね。特に今回はド素人の男性に侵入を許しているわけですから。

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ネットの噂を上手に利用したセリフ

今シーズンは、登場人物のセリフの中に、ネットなどでまことしやかに噂されている内容に触れたものがあって驚きました。

バニー・ラティーフISI元中将のソールへの言葉がそれです。

「9.11はでっちあげだ」

それに対するソールの返答にも、

「ビンラディンは生きている」「CIAの陰謀だとか」

というセリフがあるのですが、CIA元長官が陰謀説を否定しているところが、憎い演出だと思いましたね~。

ソールの致命的なミス

ホームランド・シーズン4

そのソールについても、今回は危機感のなさが露呈されました。

空港でサンディ殺害の指示をしていたと思われるガージを発見したときに、二重尾行の可能性を考えずに行動して、結局拉致られるという失態!大ベテランとは思えない思慮の浅さでしたね。

本人はハッカニに捕まっている自分ごと攻撃しろとキャリーに命じますが、この救出作戦で徐々に人間の心を取り戻してきたキャリーは首を縦に振りません。

そういう意味では、ほっと胸をなでおろすことが出来たというか、「まだキャリーにも人間の心が残っていたんだな」と感じれてよかったです。ただ、同時に「人間の命の重さは平等ではない」という現実を突きつけられることにもなりました。

ソール救出作戦の一連の動きを見ていると、数十人の敵対国の民間人の命よりも、ひとりの身内である元CIA長官の命のほうが重いということが分かりますからね。

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フィクションとノンフィクションの境界線が曖昧

ホームランド・シーズン4

あと、アメリカ大使館襲撃というショッキングな出来事も、フィクションの世界の話だというふうに簡単にスルーできません。実際にこういった事件はいくつも起こっているわけですから。

自国こそ世界の中心だと考えるアメリカは、当然の如く敵対勢力も多く生み出しているわけで、今シーズンではそのあたりが巧みに描かれていました。

ISIのタリアーニとタリバンのハッカニが通じているということが、その復讐心の深さと強さを表しています。パキスタン軍の部下を多く殺したハッカニに情報を流すなど、アメリカへの恨みが相当なものになっていたという証拠ですからね。

しかしながら、水面下でハッカニと交渉を行っていたアダルの存在も見逃せません。同じ車に同乗しているシーンを見て、「え?ハッカニにそんな簡単に近づけるの?」と誰もが思ったはずです。

それだったら、ソール救出の方法ももっと他の方法があったんじゃないかと思えてしまうんですよね。

これは、ソールを救出したからこそコネクションが出来たとも考えられるのですけど、「我々は無法地帯の非人間なのだ」というアダルの言葉がすべてを言い表していると感じました。

テロが自作自演と言われるのも、あながち根拠のないものではないと感じてしまうのです。

見れば見るほど、「本当に水面下ではこういうことが行われているんじゃないか」という思いが確信にかわっていくので、そのへんのホラーよりもよっぽどコワイです。

人間ができる限界を越えて何かをなそうとすると、そこには歪が生じるということがよく理解できます。

もしこの作品のラストで、ジョンレノンの「イマジン」が流れたとしたら、ものすごい虚脱感に襲われるような気がして、今から心の準備だけはしておこうと思っています。

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