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【初恋】3億円事件の犯人は実は女性だった!

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初恋

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中原みすず原作の小説を塙幸成監督が映画化。さて、そのあらすじは・・・

1968年12月10日、東京都府中市の路上で白バイ警官を装った何者かによって3億円が強奪された事件。

実は、その白バイ犯人はみすず(宮﨑あおい)という女子高生だったという設定の物語。

なぜ3億円を強奪することになったのか?この事件の裏側に渦巻く人間関係や思想、そして恋を描くストーリー。2006年の日本映画。1時間54分。

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初恋を見た感想

初恋

私が子供の頃、事件から数年たっていたにもかかわらず、3億円事件の話題というのは、そこここで熱く語られていたことを覚えています。

近所の交番の掲示板には、あの白バイ警官姿のモンタージュ写真がずっと貼られていましたし、3億円という途方も無い金額をいとも簡単に強奪した犯人に対して、怪人20面相やアルセーヌルパンと言った、華麗なる怪盗のイメージを重ねあわせていた人も多かったのでは?

幼心にも、この犯人に対する興味というのはかなりあったことを覚えていますし、それだけ記憶に残る事件だったのは間違いありません。

この作品では、その3億円事件を新しい視点で作り上げています。

「白バイ犯人が実は女子高生だった」という部分だけを取り上げれば、荒唐無稽なリアリティのないフィクションのように感じてしまいますが、最初から順を追って作品を見ていくと、それは間違いだということに気づきます。

1960年代の時代背景、現代ほど発達していない情報・通信網など、ぽっかり開いた穴を上手に攻め入った結果、事件が成立してしまったんだということもよくわかります。

そして、3億円が強奪されたということはあくまでも添え物として、メイン描かれているのはタイトルのとおり「初恋」の物語なんですね。

若者の恋、学生運動、親への反抗心、体制への不満・・・そういったものが混ざり合っているストーリーも、見応えのあるものに仕上がっています。

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初恋の出演女優

初恋・宮崎あおい

白バイの犯人を演じているのが宮崎あおいさんなのですが、この映画の撮影当時、彼女は21歳だったようです。

ですが、もともと幼い顔立ちということと、赤ちゃんのようなモチモチの美肌ということもあって、ほぼほぼ女子高生に見えます。

バイクに乗るシーンや、フロントシフトのミッション車を運転するシーンがありますので、この映画のために免許をとったということも考えられますが、無免許の女子高生という設定が上手に立ち居振る舞いにあらわれていて、そのたどたどしさが逆に奏功していました。

そして、3億円強奪事件を計画した大学生の岸(小出恵介)への恋心も表情だけで表現する、その演技力の高さに「さすがだな」と感心してしまいました。

柏田モータースで、つなぎを着て自転車のパンクを修理するシーンも、めちゃくちゃかわいかったですよ。

作品とは関係ない話なのですが、宮崎あおいさんはブラコンなんでしょうか?

というのも、この作品では実の兄である宮﨑将(みやざきまさる)さんと共演しているんですけど、このお兄さんが元夫の高岡蒼甫さんにどことなく似ているんですよね。

暗がりで下や横を向いたシーンなど、本当に高岡蒼甫さんと見間違うほどで、そのせいで「ブラコンなんじゃないのかな?」と思ってしまったのです。

そういえば、目と眉毛のバランスは岡田准一さんにもちょっと似てるかな(笑)

それと、ユカ役の小嶺麗奈さんも美しいですね。ヌードも披露してくれていますが、残念ながら演技自体はそれほど上手とはいえないんですよね。特に乱暴な男言葉を使う演出は、ちょっと違うんじゃないかと感じました。

初恋・小嶺麗奈

演技力の高い女優さんが男言葉を使うと違和感は無いのですが、あんまり演技の上手くない女優さんが使うと、ただ乱暴で下品になるだけなんですよね。

この作品でも、「男言葉」という点において、宮崎あおいさんとの対比ができますが、明らかに画面の雰囲気が異なりますから。まぁ、キャラクターが違うからだろ?なんていうツッコミをする人もいると思いますが、これは見ればわかります。

演技力の差で、これほど雰囲気が異なるんだなと実感できると思いますよ。なので、ユカは「はすっぱ」でありながらも、乱暴な言葉づかいはしない女性という設定にしてほしかったですね。

ま、でも、リョウと別れて実家に帰るときに「今度、浮気しような」と、以前にリョウが自分に言った言葉をそのまま返したシーンは、かなりよかったです。

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初恋のネタバレ

みすずは幼い頃に、母親に捨てられ親戚の家に預けられています。そこには自分の居場所がない、自分は孤独だと感じているわけですが、実は母親が連れて出て行った兄がいるんですね。それがリョウ(宮崎将)です。

そして、その兄リョウがある日、みすずの通う学校に会いにやってきて、

「なにかあったら連絡してこい」と、とある店のマッチを渡すのです。それがジャズ喫茶「B」のマッチなんですね。

何年かぶりに会ったので、リョウは自分のことをみすずが覚えていないと思っていたのですが、みすずは覚えていたので照れもあったのでしょう、「でもまぁ、来るなよ」と言ってその場を去ります。

来るなよとは言われたものの、やはり血を分けた兄と同じ時間を過ごしたいみすずは、新宿にあるジャズ喫茶「B」に向かいます。店の前で兄が出入りするのを待っていると、ある女性が声をかけてきて年内へ案内してくれるのですが、この女性がリョウに思いを寄せている、劇団員のユカ(小嶺麗奈)だったんですね。

みすずは自分がリョウの妹だということは告げずに、リョウたちの仲間の輪に入り、その後も店に通い続けます。

リョウの仲間は下記のとおり

  • ユカ:劇団員
  • テツ:腕力が自慢の暴れん坊
  • ヤス:高校生 お笑い担当
  • タケシ:浪人生 執筆活動もしている
  • 岸:リョウと仲が良いだけで、みんなといっしょにカツアゲもナンパもしない

この中の岸は現職大臣の息子で東大生なのですが、過去に反政府デモを起こしたりと、体制に不満を持っている人物でした。

みすずと岸は初めて会った時から惹かれ合うのですが、そんな気持ちは言葉に出すことなく、日々を過ごしていきます。

そしてある日、岸はみすずに「他のみんなには内緒で」と、ある頼み事をするのです。

それが「3億円強奪の実行犯になってくれ」というものだったんですね。

3億円事件の黒幕は岸で、みすずは実行犯だったという設定になっているわけです。

初恋

この事件にはもうひとり協力者がいて、それが柏田モータースという店の店長(藤村俊二)なのですが、たった3人であの事件を計画し実行したのだと思うと、その大胆さや緻密な計画に圧倒されますね。

そしてなにより、柏田モータースの店長の温厚な紳士ぶりから、政府への反逆思想を持っているということが想像できないのもすごいです。スピンオフで、この店長の過去を描いた作品が1本できるのでは?というくらい、魅力的で謎につつまれた存在ですね。

さて、3億円というのは東芝工場の社員のボーナスだったそうですが、細かなトラブルがあったものの、計画は成功します。

ただ、その後の流れをみていると「政府もバカじゃないな」ということがよくわかります。

3億円を奪ったことだけでなく、岸にとってはその後の展開が肝だったわけですが、大学生が考えた計画を政府が止めれたことは、「面目を保てた」ということだけでなく、「主要機関・公共機関などは政府の手にある」ということを岸に知らしめたのです。

単純に白バイの警官に3億円が強奪されただけでない、背景にあるストーリーが様々な説得力を持つ物語だと思います。

そして、さりげなく使われているCGのクオリティも素晴らしく、特にラストシーンで描かれた、1960年代当時の新宿と現在の新宿の風景は、両方ホンモノに見えるくらいですよ。これを見るだけでも価値ある作品です。

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