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【ヘアスプレー】太った女の子がダンスで輝く作品

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ヘアスプレー

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1988年にジョン・ウォーターズ監督によって映画化された「ヘアスプレー」をもとに、2002年にミュージカルにしたものを、さらに映画化したのが当作品。さて、そのあらすじは・・・

1962年、アメリカのボルチモアに住む、ぽっちゃり体型の高校生トレイシー・ターンブラッド(ニッキー・ブロンスキー)の夢は、地元WYZTテレビ局の人気ダンス番組「コーニー・コリンズ・ショー」に出演すること。

ところが「太った女の子が番組に出演するのは無理だ」と、母親のエドナ(ジョン・トラボルタ)にたしなめられる。それでも自分の夢を諦められないトレーシーは、学校をさぼりオーディションを受けるのだが、残念ながら落選してしまう。

ところが後日、学校の居残り授業の教室で、黒人の生徒たちと踊っているトレーシーの姿を、番組出演者で同じ学校に通うリンク・ラーキン(ザック・エフロン)が見て、出演を約束する。

黒人差別が色濃く残る当時、ダンス番組をきっかけに差別をなくしていきながら、太った女の子でも努力すれば夢は叶うというプロセスを描いたストーリー。1時間56分。2007年制作。

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ヘアスプレーを見た感想

ヘアスプレー

「SMASH」を見て以来、すっかりミュージカル映画の楽しさにはまってしまったんですが、この作品も非常に楽しむことが出来ました。

SMASHには大人の世界のドロドロがあったのですが、ヘアスプレーでは、人種差別や偏見などもコミカルに描かれていて、勧善懲悪なわかりやすい演出のおかげか、とにかく底抜けに明るい家族で楽しめる映画に仕上がっています。

古き良きアメリカの風景がふんだんに描かれていますし、白人と黒人、キリスト教の信仰、60年代の音楽やダンスなど、アメリカの当時の様子が想像できて、「これが日本が憧れたアメリカの姿なんだろうな」と、思わず感動してしまいました。

で、そもそも「ヘアスプレー」というタイトルが何なのか、見る前はわからなかったんですが、

・コーニー・コリンズ・ショーのスポンサーが「超強力ヘアスプレー」

っていうことだったんですね。当時の髪型で、スプレーで固めて縦に盛り上げていたのが流行していたというのも理由のひとつかもしれません。

ちなみにこの番組のレギュラー出演者は・・・

アンバー、ブラッド、タミー、フェンダー、ブレンダ、スケッチ、シェリー、IQ、ルー・アン、ジョーイ、マイキー、ビッキー、ベッキー、ビックス、ジェシー、ダーラ、ポーリー、ノリーン、ドリーン、リンク

です。

この作品はキャスティングもジョークが効いていて、ジョン・ウォーターズ監督へのリスペクトとして、「露出狂のおじさん」役で出演させていたり、「サタデーナイトフィバー」でそのセクシーなダンス姿で世界中を魅了したジョントラボルタを、太ったママ役で出演させていたり、細かいネタの仕込み方も最高でしたね。

それにしても、オープニングでボルチモアの町並みを撮影しているのですが、これはCGなんでしょうか???

ヘアスプレー/ボルチモア

どんどんズームアップしていくと、車が普通に走っているシーンが見えてきますので、リアルな空撮なのかな?と思ったり・・・。本物だったら、きっちり区画整理されたかわいい町並みですね。

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挿入歌がすばらしい

ヘアスプレー

ミュージカルがベースになっているので、歌とダンスが素晴らしいのは当たり前なんですが、マーク・シャイマン(Marc Shaiman)の作り出す楽曲が、当時のヒット曲をモチーフにしているのが分かって、ついついにやけてしまいます。

例えば、

  • オープニング曲:「ダンス天国」と「ジョニーBグッド」
  • 居残り授業のときに踊る曲:ジェームスブラウン
  • エドナに外出をすすめるときの曲:シュープリームス・モータウン
  • ベルマ・フォン・タッスル(ミシェル・ファイファー)が歌う曲:「ジョージアオンマイマインド」と「ニューヨークステートオブマインド」

あと、「I can hear the bell」も、どの曲が思い出せないんですが、60年代のオールディーズで聞いたことのあるメロディーが入っていますね。

デモ行進のときに歌う歌はゴスペルっぽい・・・というか、「神様はずっと見て来られた 私達の過去を」という歌詞は完全にゴスペルですね。

また、居残り授業のときにシーウィード・スタッブス(イライジャ・ケリー)が歌う歌の歌詞で、「甘みの王者はブラックベリー、リッチな味覚ダークチョコ」というのがあるのですが、この歌詞は、ポールマッカートニーとスティーヴィーワンダーの「エボニー&アイボリー」にインスパイアされてるっぽいですし。

歌詞といえば、トレーシーのパパ、ウィルバー・ターンブラッド(クリストファー・ウォーケン)がママに歌う歌で

  • 「臭いチーズのようなお前、年々熟成していく」
  • 「不治の病のようなお前 治療法がないから愛は深まるばかり」

なんていうのがあるんですが、ほめてるんだかけなしているんだかよくわからない歌詞っていうのも、ちょっと面白いですね。

この歌でエドナの機嫌がなおったので、褒めているという解釈で正しいんでしょうけど(笑)

ほかにも、

  • シーウィードのママ、メイベルのお店の名前が「maybelle's motor mouth records」で、ちょっと「モータウンレコード」に似ていたり、
  • リンクがトレーシーの部屋で、トレーシーのことを思って歌うとき、写真のなかのトレーシーもハリーポッターの新聞みたいに動いていたり、
  • トレーシーに向かってパパが「ここはアメリカだビッグに行け!」って勇気づけたり、
  • ペニーのママが、いうことを聞かないペニーをベッドにくぐりつけて、聖水をかけて「悪魔の子、悪魔の子」って言いながら、聞かせるレコードが「主の祈り」だったり

面白い演出が目白押しです!

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ヘアスプレーのネタバレ

ヘアスプレー

コーニー・コリンズ・ショーに出演していて、3年連続のミスヘアスプレーのアンバー・フォン・タッスル(ブリタニー・スノウ)と、その母親でテレビ局の部長のベルマ・フォン・タッスル(ミシェル・ファイファー)は、とにかく差別主義者なんですよね。

黒人差別はもとより、太っているトレーシー親子を蔑んでいますし、「ユダヤ系のお鼻はちょっと問題」と言ってみたりとかも・・・。

過去に「ミスボルチモア」に選ばれたことが自慢の、白人至上主義者という感じです。幸いなことに番組の司会者のコーニー・コリンズは差別廃止を進める立場なんですけどね。

番組の中で、毎週火曜日は黒人たちがメインになるんですが、そのタイトルが「ニグロデー」だったり、ペニー・ピングルトン(アマンダ・バインズ)のママがエドナにむかって

「娘に黒人音楽を聞かせるなんて!」

とか、黒人蔑視の匂いがそこここに漂っているのがすごいですね。1960年はじめでも、こんな感じで人種差別が色濃く残っていたと思うと、恐ろしいことこの上ないです。

まぁ、現在も差別は残っていますから、全てが解決しているわけではないですが、少なくとも当時よりは現在のほうがマシになっていると信じるしかないかもしれません。

ベルマは、ニグロデーを廃止させたり、トレーシーを番組から降板させるためにあれこれ画策したり、自分の娘であるアンバーが4年連続で「ミス・ヘアスプレー」に選ばれるように不正を働いたりするのですが、最終的にこういう悪事はばれることになっているんですよね。

電話投票で圧倒的な支持を得たのは、飛び入りで踊った黒人のシーウィードの妹アイネスで、彼女がミス・ヘアスプレーに選ばれましたし。

まさに勧善懲悪、人類みな兄弟という感じです。

クライマックスにしたがって、歌もダンスもヒートアップしていくんですが、底抜けに明るい曲がかかっているのに、なぜか涙がでてくるんですよね。

白人も黒人も関係なく、楽しそうに歌い踊る姿や、恋が芽生える姿を見ていると「あぁ、よかったな~」って心から思えたからなんだと思います。

見終わった後、さわやかな気持ちになれる、そんな素晴らしい映画でしたよ。

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