アカデミー賞作品

【フィクサー】巨大製薬会社の陰謀を描く

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フィクサー

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ジョージ・クルーニー主演、ティルダ・スウィントンが第80回アカデミー賞助演女優賞を受賞した当作品。さて、そのあらすじは・・・

ケナー バック&レディーンという法律事務所で働くマイケル・クレイトン(ジョージ・クルーニー)は、弁護士として表の仕事をこなしながら、「もみ消し屋」「掃除屋」=フィクサーとしての仕事もこなしている。

その一方、いとこのティミーに任せていたギャラクシーというレストランの経営がうまく行かず、7万ドル以上の借金をかかえ、返済を急ぐように組織にプレッシャーをかけられ、切羽つまった状況におかれている。

そんなある日、同僚のアーサー・イーデンス(トム・ウィルキンソン)が、担当していたU・ノース社の被告側としての弁護を、原告側に寝返るという行為にでてしまう。それは発がん性のある農薬を使用しながら、見て見ぬふりを決め込んだU・ノース社が許せないという理由からだった。

U・ノース社としては、隠された内部資料を暴露されると莫大な保証金を支払わなければならないうえに刑事責任にも問われるので、なんとか阻止したい。

事務所としても、アーサーの行動のせいで弁護費用がはいらないことは避けたい・・・いろいろな思惑が交じり合うことから様々な出来事が動き出す・・・というストーリー。

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フィクサーを見た感想

フィクサー

ジャンルとしては「社会派サスペンス」になるのでしょうか?大人が見て楽しめる作品となっています。

第80回アカデミー賞で作品賞を含む7部門にノミネートされたというのも、納得の仕上がりでした。

まぁ、ジョージ・クルーニーがセクシーなのはいつもどおりなんですが、「オーシャンズ」シリーズで見せる、クールでありながら小粋なジョークをさり気なく発するジョージではなく、ちょっと悪い、そして荒々しい一面も見せてくれます。

これには女性ファンもしびれるんじゃないでしょうか。

作品の大きなテーマは、

巨大企業が自分たちの利益のために行っていることは、非人道的であり、それを隠蔽するために良いイメージを作り上げている

というものがあると思うのですが、訴訟大国アメリカではフィクションの世界の話ではないんでしょうね。

アメリカ映画は「汚職」「警察の腐敗」などが描かれることが多いですが、巨大企業の利益優先という姿勢も題材になりやすいものなのでしょう。

そういう意味では、この作品は「自分たちで真実を知る努力も必要だ」ということを見る人達に伝えたいのかもしれません。

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フィクサーの出演女優

U・ノーズ社法務本部長カレン・クラウダーを演じたティルダ・スウィントンは、アカデミー助演女優賞を獲得しただけあって、キャリア女性の心の動きと保身に走る姿を完璧に表現していたと思います。

マスコミからの取材を受けるにあたって、受け答えのリハーサルを行い、自分が「仕事はできる」「上司に感謝できる」「洋服のセンス」も良いという女性に見せるためのリハーサルに余念がないあたりや、得た地位を死守するために手段を選ばない狂気な行動など、その心の動きを表情でパーフェクトに表現していたと思いますね。

特に、緊張で脇汗が滲み出ているシーンなど、「本当にこういう状況だと、こうなるだろうな」と思えるリアルなものでしたし、ラストシーンのマイケルとのやりとりも、「ホンモノの女優の演技」というのを見せつけてくれました。

この演技を見たあとでは、アイドル主演の映画など学芸会以下にしか見えないので、それはちょっと困ったことになったんですけどね(笑)

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作品中に登場する小道具

マイケルの息子、ヘンリーの部屋にあるフィギュアが、

  • 北斗の拳のケンシロウ
  • エヴァンゲリオン

だったのに、ちょっと感動しました(笑)

そして、彼がはまっている本「王国と征服」もかなり読んでみたいですね~。

フィクサー・王国と征服

内容としては、森のなかでいろんなものが暮らしていて、それらは「泥棒」「灰色魔法使い」「招かざる戦士」「黒鳥」「工兵」など、キャラは全部で15個なんだそうですが、冒険ファンタジーっぽい登場人物で、「ロードオブザリング」的な面白さがあるんじゃないかと想像してしまいます。

実際に存在する作品なのかどうかは調べていないですが、日本語訳が出版されていたら、ぜひ読みたいと思います。

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フィクサーのネタバレ

フィクサー

作品の冒頭で、マイケルが車で郊外の道路を走っているときに3頭の馬を見つけ、その馬に近づくために車から離れたところ、自分の乗っていたベンツが爆発を起こすというシーンがあるのですが、ここから時間は4日前に戻って、なぜ車が爆破されたのか、その原因についての描写がはじまります。

あらすじのところでも書いたのですが、ユナイテッドノースフィールド社が販売している農薬は発がん性があり、「死の農薬の弁護」をしていることに耐えられなくなったアーサーが30億ドルの賠償を求めた集団訴訟の原告側に寝返ることから事件ははじまります。

ところが、アーサーは躁うつ病を患っており、薬を飲み忘れたことで状況判断ができなくなったと判断した法律事務所は、マイケルにアーサーの保護を任せるのです。

しかしながら、ユナイテッドノースフィールド社の内部調査文書#229によると、

「カルシテートの販売増は人体に深刻な害を・・・」「無味無色」「致死のおそれ」

などの文章が書かれており、アーサーが原告側についたのは人道的観点からだということが判明します。

ところが、その事実が表にでるのをおそれたユナイテッドノースフィールド社のカレン・クラウダーは、独自の判断でアーサーの殺害をプロに依頼するのです。

自殺に見せかけて殺されたアーサー。しかし、その死に不信感をもったマイケルは、アーサーが連絡を取り合っていた原告側の女性アンと会って、裏があることに気づきます。

そしてアーサーの部屋に忍び込み、見つけた領収書をもとに、アーサーが殺される前に用意していた「内部調査文書#229」のコピーを冊子にしたものを見つけ出すのですが、それをユナイテッドノースフィールド社にも知られてしまいます。

真実の発覚を恐れたユナイテッドノースフィールド社は、マイケルの殺害をも企み車に爆弾をしかけ・・・・そして、作品の冒頭のシーンへと戻ります。

馬を見ているときに車が爆発されたマイケルは、自分が殺されかけたとすぐに判断し、身につけていたものを車に投げ込む頭の回転のはやさは「さすが」としか言いようがありませんね。

マイケルの経歴をみればわかるのですが、修羅場をくぐってきたからこそ、自分の身に危険が及んでいることを察知し、今後取るべき行動を瞬時に判断できたんでしょうね。

マイケルの経歴

・80年セントジョンズ大卒業
・82年フォーダム法科大卒業
・82~86年 クイーンズで地方検事補
・86年マンハッタン・クイーンズ組織犯罪対策部帯
・90年から現職
・遺言と信託が専門 特別顧問

生き延びたマイケルは、誰もが「マイケルは殺された」と思い込ませておいて、カレンのもとに現れます。

生きているマイケルを見て唖然とするカレンに対し、「金で動く自分を殺さなくても、報酬を用意してくれれば口をつぐむ」という提案をおこないます。

「1000万ドル支払えば契約成立」ということをカレンに話させ、それを胸に忍ばせた携帯でニューヨーク市警に勤める弟に聞かせます。

逮捕されるカレン。

そのあと、マイケルはタクシーに乗り込み「50ドル分、適当に流してくれ」と運転手に告げるのですが、ここから数分間のマイケルの表情を映すだけのラストシーンは、非常に印象深いものでした。

事件のことを思い返しているかのようなマイケルの表情は、男の悲哀、仕事に対する捉え方、同僚を失った悲しみなど、いろいろな感情が入り混じったもので、素晴らしいシーンに仕上がっていると思います。

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