洋画

【ファイナル・カット】埋め込まれたチップで見たものすべてを記録するという世界

投稿日:

ファイナル・カット

ファイナル・カットをhuluで見る

オマー・ナイーム監督のSF作品。撮影はタク・フジモト。さて、そのあらすじは・・・

120億円企業のアイテック社が開発した「ゾーイ・チップ」は、人間の脳に埋め込むことによって、その人物が見た光景を映像として記憶する有機体である。

そして、そのチップを埋め込んだ人物が亡くなった時、その映像を「カッター」と呼ばれる人が編集を担当し、「追悼上映会(リメモリー)」でその作品を上映するのだ。

そんなカッターのひとり、アラン・ハックマン(ロビン・ウィリアムズ)は、「アイテック社」の顧問弁護士チャールズ・バニスターの追悼上映会のための編集を依頼される。

一方、人のプライバシーをすべて映し込むゾーイのシステムに反対する一派が存在し、そのうちのひとりフレッチャー(ジェームズ・カヴィーゼル)は、アイテック社の不正をつかむため、アランに対し「50万ドルでバニスターのチップを譲るように」と交渉する。

それをはねつけるアラン。編集をすすめるうち、バニスターのパーティーに参加したひとりの男性が、幼少時代に自分に関係した人物ではないか?と感じたアランは、チャールズ・バニスターの妻ジェニファー(ステファニー・ロマノフ)と娘のイザベル(ジュヌヴィエーヴ・ビークナー)に、それとなくその男について尋ねてみる。

果たしてその男はアランの考えている人物なのか?反対派のフレッチャーたちとバニスターのチップの顛末は???・・・というストーリー。2004年ライオンズゲート作品。1時間34分。

ファイナル・カットをhuluで見る

ファイナル・カットを見た感想

家庭用ビデオが浸透した現在では、子供が生まれたらその成長を動画で記録していくのは、ごく一般的な習慣となりました。

それだけでなく、スマホなどの動画録画性能もアップしていますので、日常の何気ない瞬間を録画することも、見慣れた景色になっていますよね。

でもこの作品は、自分の子供が生まれてから、その脳にチップを埋め込んで死ぬまでの日常をすべて記録するというとんでもないチップにまつわるストーリーなんです。

ゾーイチップを埋め込まれた人物は、自分の目で見たものがその視点で録画されていくのですが、これには大きな2つの問題点をかかえています。

それは

  • 自分にチップが埋め込まれていることで、表面だけを取り繕う行動に縛られる可能性があるということ
  • 他人のプライバシーまで録画してしまうということ

です。つまり、「このシーンも録画されて記録に残るんだ」と思い、それが追悼上映会で参列者にみられると考えると、自分らしい行動ができなくなってしまう可能性があるわけですね。

さらに、恋人との秘め事などもすべて記録され、カッターにみられるということを意味するのです。

そこにはプライバシーも何もあったものではありませんよね。なので、このゾーイに反対する人が多く存在するわけです。

もちろんメリットもあることはあるのですが、それよりも「自分の意見も聞かれないうちに、勝手に親にチップを埋め込まれている」ということが重大なんですよね。

何も判断できない赤ちゃんのときに勝手にチップを埋め込まれ、ある年齢になったときにそれを告げられるという・・・・それを知ったときに、自分だったらかなりショックを受けるだろうなと感じずにいられませんでした。

そして、作品中でも、その状況をなんとかしたいと考える人は多いわけですが、チップを取り出すことはほぼ不可能で、取り出そうとすると命に関わってしまうため、唯一の対策として、顔に電子タトゥーを入れることで音声や映像を新しく記憶させないようにストップさせるという方法を選択する人が一定数いるのです。

まぁ、この感覚は当たり前といえば当たり前なんですが、そもそもゾーイを開発した人や、それを販売しているアイテック社は何が目的なんだったんだろう?と思いますね。

いろいろ考えていけば、チップに記録された映像を元に、その人物を脅迫することも出来るわけですし。これは人権問題にかかわるので、本来は政府がストップさせる法案を作るべきなんでしょうけど、巨大企業の政治力によってそれもままならないのかもしれません。

いや~、考えれば考える程恐ろしいシステムですよ、これは。

ファイナル・カットをhuluで見る

出演女優

女性の登場人物でメインになるのは3人です。

ひとりはチャールズ・バニスターの妻ジェニファーを演じたステファニー・ロマノフ。

そして、その娘のイザベル役のジュヌヴィエーヴ・ビークナー。この女の子がこれまたかわいいのです。

ファイナル・カット/ジュヌヴィエーヴ・ビークナー

ただ、悲しいかな出演作品がそんなに無いんですよね。検索しても「アナコンダ・アイランド」「トム・ベレンジャー~逃亡者~」くらいしかヒットしませんでした。大人になった彼女の姿は「Tamara Adama」という作品で見れるようなんですけど、日本ではDVDとかもリリースされてないっぽいです。

画像検索すると、大人のジュヌヴィエーヴ・ビークナーの姿は見れますので興味ある方はどうぞ。

そして、アランの恋人的なポジションにいるのがディライラという女性です。演じるのはミラ・ソルヴィノ。クレジットは準主役扱いになっています。

ファイナル・カット/ミラ・ソルヴィノ

大ヒット作品には出演していませんが、コンスタントにいろいろな作品へキャスティングされているので、中堅の実力派女優さんなんでしょうね。タランティーノと交際していたこともあるようで、その影響なのか、製作総指揮を担当した映画もあるようです。

ファイナル・カットをhuluで見る

ファイナル・カットのネタバレ

アランがまだ幼い頃、親に連れて来られた土地でルイスという少年と出会う。廃墟に潜り込んで遊んでいるうちに、穴の開いた場所に木の板が渡されている場所を見つける。

アランは度胸試しとばかりに、その板を向こうまで渡る。そして、いやがるルイスに渡るように強要したのだった。ところが、もうすぐで渡り終わるというとき、足を滑らせてルイスは落下。血だらけになって動かないルイスをみて怖くなったアランは、その場から逃げるように立ち去る。

大人になったアランは、「ゾーイ」と呼ばれる映像記録チップの編集者として働いている。どんなひどい映像記録も直視できるアランは、編集者として重宝され仕事の依頼がひきもきらない。

ある日、ゾーイの開発元である、アイテック社の顧問弁護士を務めていたチャールズ・バニスターの追悼上映会のための編集を依頼されるアラン。

54歳でなくなった彼の、54万4628時間の記録映像をマシーンにかけ、編集を開始する。

ゾーイというシステムに反対する一派のメンバーであるフレッッチャーは、アイテック社の顧問弁護士のチップであれば、社の不正なども映っていると考え、そのチップをアランから買い取ろうとする。

しかし、それを拒否したアランは引き続き編集作業に没頭する。そして、とあるパーティー映像に、子供の頃に出会ったルイスらしき男性を発見したのだった。

ルイスを置き去りにしたことがずっと気になっていたアランは、もしかすると彼もゾーイを埋め込んでいるかもしれないと考え、アイテック社のカリームに頼んで密かにファイルをチェックさせてもらうことにする。

ファイル保管場所にはルイスのゾーイチップはなかったが、そこには自分のチップファイルが保管されていたのだった。

その仕事の特性上、ゾーイを埋め込んでいる人物は編集者にはなれない。ところが両親が早くに亡くなったため、自分にゾーイが埋め込まれていることを知らずに生きてきたアランだった。

今後、新しい映像を記録しないように電子タトゥーを入れるアラン。ところが、好意を寄せているディライラを初めて自宅に招いた夜に、ゾーイの編集マシーンを置いたままタトゥーを入れに出かけてしまったのが失敗だった。

自宅に戻るとディライラが編集中のチャールズの映像を見ていたのだ。ディライラはチャールズと不倫関係にあり、それは自分たちだけの思い出としてとっておきたかったのに、こうしてアランに見られているばかりか、チャールズとアランが似ているタイプで、ディライラがアランに惹かれることを知っていて自分に近づいたことが許せなかった。

そして、チャールズのゾーイチップファイルを壊して部屋から出て行ってしまう。

アランはチャールズの映像編集を継続するために、自分のゾーイから映像を取り出すことを決心し、マイケル(ブレンダン・フレッチャー)にそれを実行してくれるように頼む。

頭の中の映像を見れる時間は限られているのだが、アランはチャールズの映像ではなく、自分の子供時代の映像だけをチェックしていく。

そして、ルイス・ハントのあの事故現場のシーンを確認したとき、実は自分がルイスをたきつけたのではなく、止めるのを聞かずに彼が勝手に板の上を渡ってきたこと、頭から流れでた血だと思っていたものが赤いペンキだったこと、そのときルイスは呼吸していたことなどを確認し、自分の記憶違いに安堵するのだった。

自宅に帰ると、フレッチャーたちが家の中にあるチャールズのゾーイを探していた。壊れてしまったゾーイをフレッチャーに渡すアラン。紙資料からアイテック社の不正を暴こうと考えるフレッチャーはその場を立ち去る。

チャールズの映像に関しては、「古いチップに時々起こる修復不可能な事故」がおきて、映像の編集ができなくなったと妻のジェニファーに告げる。

ルイスの墓地を訪れるアラン。そこに現れるフレッチャー。彼はアランに「編集者が電子タトゥーを入れたと噂になっている」と話し、アランに銃を突きつける・・・。

ここからラストシーンへと突入していきます。最後はなにやら続きがありそうな終わり方でしたが、続編は作られていないようですね。

先日亡くなったロビン・ウィリアムスさんの主演作ということで、注目を浴びている作品ですが、彼の哀愁に満ちた演技がたっぷりと楽しめます。

SFですが、「アンドリューNDR114」のような、なんとも人間味あふれる落ち着いた内容になっているので、いろいろなことを考えながら見れる内容だと思いますよ。

ファイナル・カットをhuluで見る

2週間無料で楽しめる!↓↓↓お試しはバナーをクリック!↓↓↓

[紹介している作品に関しては、現在は配信終了している場合もありますので、詳細はHuluの公式サイトにてご確認ください。]

-洋画
-, ,

Copyright© 海外ドラマと映画 ネタバレとレビュー , 2020 All Rights Reserved.