
エクソシストディレクターズカットは、「エクソシスト公開25周年を記念して、公開時にラッシュ版からカットされた15分ほどのシーンを追加した」という作品になっています。
さてそのあらすじとは・・・
この悪霊は過去に自分と対峙したことのあるもので、近いうちに再び相まみえることを感じ取ったその予感がアメリカで現実のものとなる。
女優のクリスの一人娘であるリーガンがその悪霊にとりつかれたのだ。そして悪魔祓いを行うことになり、メリン神父が選ばれる。メリン神父と悪魔の壮絶な戦いが開始され・・・というストーリー。
エクソシスト ディレクターズカットを見た感想
この作品は1973年制作ということで、「見たことが有る」という人も相当数いると思います。
これだけ長きにわたって見られ続ける映画は少ないのに、それがホラー映画という特殊なジャンルであることに驚愕してしまいますね。
これはやはり「アカデミー脚色賞受賞」という根本がしっかりした作品だということと、衝撃的なシーンが多く含まれていること、そして悪魔憑きの少女リーガン・マクニールを演じたリンダ・ブレアの演技力の素晴らしさというのも大いにあると思います。
もともとはウィリアム・ピーター・ブラッティの小説がもとになっている映画なのですが、よくぞ映像化に成功したなというシーンがいくつも散りばめられています。
その中でも、リーガン・マクニールの首が360°回転するシーンと、四足になって階段を駆け下りるシーンは今も語り継がれる「ホラー映画の代表的なシーン」として印象強いものになっています。
そして、少女だったリンダ・ブレアの女優魂を垣間見たのが、十字架を女性部分に突っ込んでの自慰行為です。
現在では考えられないばかりか、確実にこのシーンはカットされることは想像に難くないのですが、当時は規制も今ほどではなかったのでしょう。
このシーンはその性質上大きく取り上げられることは少ないですが、悪魔の無慈悲さを表現するには、コレ以上無い効果を出すことに成功していると思います。
主演女優リンダ・ブレア
子役で成功した人は、大人になるとその輝きを失うというのは、この人にも当てはまるようです。
麻薬所持で逮捕されてしまったりしたあと、なんとか復帰し一時期はセクシーな役どころで注目された時期もあったようですが、その後ぱっとした活動もなく、ゴールデンラズベリー賞ワースト主演女優賞似まで選出される始末。
「スクリーム」ではクレジットなしのカメオ出演、「冒険野郎マクガイバー」「スーパーナチュラル」などのヒット作品でも1話だけの出演など、代表作といえるものは見当たりません。
子役から大人になっても成功しているジョディ・フォスターやオルセン姉妹のようにはなれず、どちらかというとハーレイ・ジョエル・オスメントとかマコーレ・カルキンよりの存在になっているのかもしれません。
あの天才的な演技をもう一度見てみたいものですけどね。
エクソシストシリーズ
エクソシストシリーズは
- エクソシスト2
- エクソシスト3
- エクソシスト ビギニング
などがありますが、HULUではラインナップされていません。できればすべての作品を配信してほしいと期待しています。