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【第9地区】エイリアン化していく男性の未来は?

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第9地区

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ニール・ブロムカンプ監督・脚本のSF映画。さて、そのあらすじは・・・

南アフリカヨハネスブルグの上空に巨大なUFOが現れた。ところが、3ヶ月もの間何の動きもないことから、軍隊がUFOの扉部分をドリルで開けて内部に侵入を試みる。

中には多くのエイリアン。彼らは栄養失調で不健康、気力をも失っていた。政府の委託を受けた多国籍企業MNUがエイリアンたちを地上に移動させ、救援キャンプを設置。そこを第9地区と呼んだ。

地球に馴染んでいくに連れ、エイリアンたちは、その外見から「エビ」と呼ばれるようになり、それに合わせて人間に暴力をふるったり、盗みを働くようになっていく。

彼らを管理するMNUは、ヴィカス・ファン・デ・メルヴェを責任者を据え、20年間の間に180万に増えたエビたちを、ヨハネスブルグから200キロ離れた地域に移住させる計画を実施する。

その途中で、小屋の中から、エイリアンのひとりであるクリストファー・ジョンソン(地球名)が製造していた、武器になりうると思われる液体を発見。それを誤って顔に噴射してしまったことで、ヴィカスは自分の体がエビのように変異していくことになる。

人間とエイリアンのDNAを持つヴィカスは、政府にとって巨額の富を生む金脈のようなもの。体を解剖される運命になった彼は、殺される寸前になんとか逃げ出し第9地区へ逃げ込む。

そして、見つけた液体の秘密を知り、変異していく自分の体を元に戻せる方法があることも知るのだった・・・・というストーリー。2009年ウィングナット・フィルムズ作品。1時間52分。

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第9地区を観た感想

第9地区

エイリアンものといえば、地球侵略パターンか、ファンタジーの友情ものパターンが多いと思うのですが、当作品はちょっと毛色が違います。

そもそも、舞台になっているのが南アフリカのヨハネスブルグっていうのが、何らかのメッセージ性を感じますね。

というのも、エイリアンを「エビ」という蔑称で呼んでみたり、労働者層のエイリアンが多く生き残っているのですが、彼らの知性が低いと考えたり、好物がキャットフードという設定だったりと、ある種アパルトヘイトの臭いがプンプンしてくるからです。

劣悪な環境での生活を余儀なくされたり、行動を制限されたりという部分も、それに重なるイメージが強くでていますしね。

そんななかでも、クリストファーとその息子リトルCJのように、高い知能と冷静な判断力をもったエイリアンの存在が、差別を受けている群衆の中でのリーダーになりうる存在として描かれています。

作品を通してこのあたりを描き出したニール・ブロムカンプ監督のさじ加減というのは、素晴らしいものだと思います。

あと、もうひとつ引っかかったのは、エイリアンを支援する団体であるMNUは、世界第2位の武器製造メーカーという設定なんですよね。エイリアン支援を人道支援に置き換えて考えたときに、武器製造メーカーが政府から委託を受けるのか?と想像すると、エイリアンの科学力を手に入れようと考える裏の思惑が見え隠れして、恐ろしいんですよね。

そして、「エイリアンの権利を守る会」という団体の存在も、なんていうかすごくリアルでした。

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第9地区の主演女優

本作品の主人公は男性とエイリアンなので、ほとんど女性が登場しません。

ですが、そのなかでヴィカスの妻タニアを演じたヴァネッサ・ハイウッドが、作品に花を添えてくれていました。

第9地区/ヴァネッサ・ハイウッド

ピチピチの若い女性ではないですが、大人の色気を感じる女優さんですね。ただ、この作品以外にはどんな映画とかドラマに出演してるのかな?と思ってちょっと調べたんですが、ヒットしませんでした。

この1作だけが日本で見ることが出来る出演作品なのかもしれません。

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第9地区のネタバレ

第9地区

ヨハネスブルグの上空にエイリアンのUFOが現れてから20年。第9地区に居住区を与えられた彼らは、その数を180万にまで増やしており、地元の人間とのトラブルも多く起きるようになっている。

その地域を牛耳る犯罪王オビサンジョ(ユージーン・クンバニワ)は、エイリアンに食料を販売したり、売春を行うことで利益をあげ、さらにお金を払えないエイリアンから彼らの使う武器を取り上げたりしつつ、何かの計画を練っている模様。

ただ、その武器はエイリアンのDNAにのみ反応するようになっており、人間には取り扱えない。

トラブルが増えてきたことで、人間の居住地区から隔離する目的のもと、MNUのエイリアン課のヴィカスを責任者に、エイリアンたちを新しく設置した居住区へ移住させることになった。

立退きのサインをとりに各エイリアンの小屋を回るヴィカスたち。その過程で彼らが不法に所持している武器も回収していく。

FY530という小屋に住むエイリアン、クリストファーは多くのパソコンを集め、さらに隠し部屋で密かに黒い液体を製造している。これは小屋の地下に隠した司令船の燃料となるもので、地上に落下した母船のパーツの中から20年かけて採取した、自分たちの体液から作り出したものだった。

MNUの目に触れないように、仲間のエイリアンにその液体を隠すように指示するクリストファーだったが、ヴィカスがそれを見つけてしまう。そして、液体の入った銀色の容器を触っているときに中身が噴射され、それが顔にかかってしまい、一部を吸い込んでしまった。

突然嘔吐するヴィカス。食事中に黒い鼻血をだし、爪がはがれてくる。その後、自宅で倒れ入院することになる。

病院で左手に巻いた包帯を外してみると、そこにはエイリアンと同じように変形した手が。軍隊がヴィカスをMNU本部に移送し、エイリアンの武器が使えるかどうかのテストを受けさせられる。

人間には扱えなかったすべての武器が、変形した左手で扱えることがわかったため、彼は実験材料にされることになってしまう。まさに殺される寸前、なんとかそこを逃げだし第9地区へと逃げこむ。

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ヴィカスにとって唯一の心の支えである妻のタニアは、「ヴィカスはエイリアンの女性に夢中になった」と吹きこまれ、肉体関係を結んだことで体が変異していったんだとウソを刷り込まれ、ヴィカスを信用できなくなっている。

クリストファーの小屋でかくまってもらうことになったヴィカスは、そこであの黒い液体があれば母船に戻ることができ、自分の体も元に戻すことが出来るとクリストファーから告げられる。タニアとの生活を取り戻すためにも、なんとしても母船に行かねばならないと決心するヴィカス。

ところがそこに、タニアとの携帯電話での通話を探知した軍隊がやってくる。それに対抗し、液体が保管されているMNU本部に奪いに行くにはエイリアンの武器を使うしかない。

ヴィカスはオビサンジョの元に向かい、エイリアンの武器を奪いクリストファーとともにMNUを襲撃する。

液体を取り戻した彼らは第9地区にとってかえし、小屋の地下に隠してあった司令船を起動させる。傭兵部隊の攻撃に合い、墜落する司令船。

万策尽きたかに思えた時、司令船に隠れていたクリストファーの息子リトルCJが、母船を遠隔操作し動かすことに成功する。

ここから最後に向けて、ヴィカスとクリストファーが心を通じ合わせ、信頼関係を構築するシーンが描かれていきます。

徐々にエイリアン化していくヴィカスの体はどうなっていくのか、完全にエイリアン化したときに人間の心は残ったままなのか?などの答えも。

人間の恐ろしさは、エイリアンのそれどころではないというテーマが、しっかりと伝わってくる異色なエイリアン作品に仕上がっていますよ。

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